2016年5月30日

【システム企画のマインドマップ活用術】

~マインドマップの思わぬ落とし穴にご注意!~


今回はマインドマップを書いていて陥りやすい落とし穴についてご紹介します。

まず、1つ目は “マインドマップもどき”を作る ことです。

世の中には、プロセスマップやフィッシュボーン、コンセプトマップなどマインドマップに似た図がたくさんあります。しかし、これらの図にはマインドマップとの相違点が見られます。まず、構造が適当であるため、単調で無秩序なマップとなっていることです。マインドマップは明確さ、強調、関連付けをブランチの色、線の太さ、文字の大きさなどで行うのに対し、“マインドマップもどき”は単調で記憶に残りにくいマップとなります。

2つ目は ごちゃごちゃなマインドマップはダメという思い込み です。

沢山の情報が書かれていて、一見ごちゃごちゃに見えるマインドマップですが、決してダメではありません。明瞭さや美しさに欠けても、それは脳の状態や脳が受け取った情報が反映されている貴重な1枚です。「初校」と割り切ってしまい、後で調整したり、ブランチを組み直せば、整理されたマインドマップを作ることができます。

3つ目は マインドマップに対する否定的な感情をなくす ことです。

マインドマップがうまく書けなかったり、先ほどのようにごちゃごちゃになってしまったりと、最初からきれいに書けないと、がっかりしてしまい自信を無くしてしまうこともあると思います。その時は「初校」であることを思い出し、必要以上に否定的に捉えないようにするとよいでしょう。ちなみに本コラムに載せているマインドマップも2~3枚の下書きを経てできています。

以上のように、落とし穴にはまると本来のマインドマップの効果が得られにくくなってしまいます。これを知っておくことで、このような状況に陥ることなくマインドマップを書くことができるようになるでしょう。

2016年5月