2021年5月24日

【日々ポジティブに取り組む為のマインドマップ活用術】

TEFCAS思考で目標達成 ①Success 成功~


目標達成のために行うこととしてよく知られているのがPDCAサイクルを回しながら行動することではないでしょうか。今回はマインドマップの開発者のトニー・ブザンが提唱したTEFCAS(テフカス)という目標達成のための思考法をご紹介します。これは、脳と学習について知り尽くしたトニー・ブザンが目標達成に向けて脳の準備を整えるプロセスともいわれています。TEFCASはそれぞれのステップを表す単語の頭文字をとったものです。

Trial :試行

Event :実行、出来事

Feedback:フィードバック

Check :チェック

Adjust :調整

Success:成功

(参考:マインドマップ・リーダーシップ〔ダイヤモンド社〕)

上記の流れとなりますが、出発点はまず「Success:成功」です。個人の目標達成なら自分自身で、チームでの目標達成なら全員で目標達成の成功イメージを最初に明確にしておく必要があります。このイメージを持てるかで、TEFCASの効果を発揮するかどうかが決まります。

成功イメージを持つことは、特に2つの脳の機能を十分に使うために有効です。

脳は成功思考である

成功を明確に定義すると、意識的あるいは無意識にそれに向かっての行動を起こしやすくなります。特にチームで1つの目標を達成しようとするときは、成功イメージが不明瞭だと様々な解釈が生まれ、各々が違う方向に行動してしまうといったことが起きてしまうので注意が必要です。

② 脳は真実を求めている

インプットされた情報に対して信じるに値するか、しないかということを脳は常に評価していいます。当然信じられる情報の方が受け入れられやすく、それをもとに新たなアイデアの発想を生む原動力となります。そのため、成功イメージも達成可能な妥当なものであるかが重要となります。

また、妥当であることに加えて、心底達成したい目標であることも大切です。脳は中途半端な目標に対しては中途半端な努力しかしないと言われるほど素直なのです。だから、本気で向かい合うことで脳の機能も十分に発揮されるのです。

今回はTEFCASを行うときの要ともいえる「Success:成功」についてでしたが、次回以降そのほかのキーワードについても本コラムで紹介させていただきます。

2021年5月