2019年5月7日

【コンサルタント散歩】

~設計書を把握するにはどうするか~

システム開発する際には、各工程でいろいろな設計書(基本設計書・詳細設計書・プログラム設計書など)を読んで理解する必要があります。設計書に記載されている内容を全て理解し、覚えていることがベストではありますが、システム開発の規模や担当するサブシステムの数などにより、どうしても理解が足りない・覚えられない部分が出てきます。筆者は全てを覚えることはできませんでした。そんな時、どのように覚えられない部分を補ってきたかを説明します。(内容は経験年数が浅い人向けになっていますのでご了承ください)

▶ 〇〇設計書のファイル名に注目!

その設計書のファイル名によって記載されている内容が決まっているので、〇〇設計書と記載されていた場合に、その設計書にはどういった内容が記載されているかに注目します。プロジェクトによっては独特の文化やファイルの命名規約がありますので、その際には思い込みではなく、プロジェクトのルールを踏まえた上で把握するようにします。

▶ 〇〇設計書のページ、項番、シートの内容に注目!

設計書の何ページ、項番いくつに、〇〇シートにどういった内容が記載されているかに注目します。インプットやアウトプットの情報が記載されている箇所はどこかなどを把握します。

▶ 上記を踏まえて各機能のメインとなる箇所を重点的に注目!

該当の機能は何(参照・登録・更新・削除)をするのか。どういった流れで処理するのか。インプット・アウトプットは何になるのかなどに注目します。

以上の3点を把握しておくことで、誰かに何か仕様について確認された際や担当機能や他の機能を調べる際に迅速に調査することが可能になります。設計書の把握方法は人それぞれあると思いますが、このような方法で把握すれば全て覚える必要がなくなりますので、是非試してみてください。

今回は設計書を把握する方法を紹介しましたが、可能であれば設計書を読む前に、要件定義書を読んで全体像を把握しておくことをお勧めします。場合によっては要件定義書を見ることができない場合もありますが、その際はシステムの全体像や機能全体を把握できるような資料がないかを探してみてください。

2019年5月