2024年78

【ビジネスシーンで必要なこと】

本当にそれで大丈夫データの保管方法


常駐型ITサポートとして日々対応を行う中で、少なくない頻度で発生してしまうのがPCの故障です。落としたといった物理的な原因以外にも、原因の特定が難しい内部の故障や経年劣化など様々な理由で発生しますが、故障時には保存しているデータのバックアップを取っていたのかどうかが一番の焦点になります。

PCが故障した場合、起動することが可能であればその場でバックアップを取得することができる場合もありますが、起動しない場合はメーカーや専門業者によって内蔵しているSSDなどからデータを救出していただくことになります。ただタブレット型の端末など基板からSSDが取出せない構造になっていたり、そもそも記憶装置自体が故障していたりすると、その時点でバックアップを取得できる可能性は限りなく低くなってしまいます。

 

そのような場合、データの保管方法が非常に重要となります。PC以外に保管場所があるとその場のリカバリーがはるかに簡単になります。以下はいくつかの重要なデータの保管方法です。

 

①オンラインバックアップサービス

クラウドベースのオンラインバックアップサービスを利用することで、データを安全、かつ簡単にバックアップすることができます。データはリモートサーバーに保存されるため、PCの故障や紛失によってデータが失われても、オンライン上からデータを復元することができます。

 

②外付けHDDやUSBメモリなど

バックアップ用の外付けHDDやUSBメモリなどにデータを保存することで、PCの故障時にバックアップデータを別のPCへ転送することがきます。

 

③ネットワーク共有ドライブ

会社の共有ドライブやサーバー上にデータを保存することで、外部からのセキュリティ対策も兼ねた保管と共有が可能となります。故障したPCを新しいPCに置き換える際にも共有ドライブからデータを容易に復旧することができます。

 

誰もが自分が使用している機器が故障した時を考えているわけではありません。しかし、故障というものはコントロールできるものではなく、何もしていなくても突然発生するということを目の当たりにしてきました。まずはPC以外にもデータの保管場所を確保し、こまめにバックアップを取る習慣をつけて、万が一故障した場合でも慌てないように万全の準備をしておきましょう。

 

2024年7月

【竹内勇輝のコラム】

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