2023年828

【RPAコンサルタントの日常】

Azure OpenAIを使ってみる


世の中AI、とりわけChatGPT関連の話題でいっぱいだ。課題はたくさんあるが、AI活用の流れは止まらないだろう。課題の中でも一番耳にするのは「情報漏洩対策」である。ChatGPTなどで入力した情報が学習されてしまい、結果的に他社の入力した情報が洩れる。この対策のため「オプトアウト申請」なる機能。すなわち「AIに学習させない」機能がある。これにより情報漏洩のリスクは確実に減った。だが、不安は完全には払拭されていない。リスクを恐れる企業・団体は「オプトアウト申請」があっても導入に二の足を踏むことだろう。

その不安を払拭するのに、一番単純な方法は「専用のAI」を保有することである。専用のAIに入力すれば、学習されたとしてもパブリックなAIに漏れることはない。そして「専用のAI」を保有する近道はMicrosoftの「Azure OpenAIサービス」を使うことであるこのサービスは「OpenAI」と名付けられているとおり、OpenAI社の技術を用いている。費用もOpenAIとほとんど変わらない。

 

このサービスを使うには当然Azureの契約が必要である。ただし契約があってもすぐに使えるわけではない。2段階の申請が必要である。まず、OpenAIサービスを使う申請。Microsoftのページ上から申請し、1週間ほどで承認される。これにより、OpenAIサービスを使用することができるが、使用できるのはChatGPT3.5までである。

 

最新のChatGPT4を使うにはさらにChatGPT4を使用する申請が必要である。これもMicrosoftのページから申請できる。承認に2週間ほどかかっただろうか。さすがにトレンドの技術である。この申請が承認されるとようやく最新のChatGPT4が使用できるようになる。あとは、Azure OpenAIのサイト「Azure OpenAI Studio」でAIを利用するだけだ。プレイグランドとよばれる機能テストをしたり、GPTをWEBアプリにしてみたり、API連携でバットアプリに繋いだり。

 

もし、パブリックなAIを使うのに躊躇しているのであれば、この「Azure OpenAIサービス」を使ってみることをおすすめする。

 

2023年8月 

【小早川豊のコラム】

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