2020年7月14日

【RPAコンサルタントの日常】

複数人が同じ会議室で行うWEB会議の悩み


WEB会議ツールは日進月歩で進化しているが、変わらない悩みがある。ハウリングやエコーである。ハウリングキャンセル、エコーキャンセルのマイクは存在するが、100%抑えられるわけではない。特にPCはそのような高機能なマイクはついていない。そもそも、ハウリングやエコーはどのようにして起きるのだろうか。原因は明快である。マイクがスピーカーの音を拾ってしまい、その拾った音を再生しようとするからである。原因は明快だが、対策するのは意外に大変である。

特に、複数人が同じ会議室でWEB会議を始めた場合、必ずハウリングやエコーが起きる。同じ会議室でWEB会議をするなど妙な話だと思われるかもしれないが、意外によくある。コロナ禍において密を避けるため、会社にいてもWEB会議をする場合があるのだ。その際、自席で会議をするには気が引ける人が多くいて、そういう人は会議室を予約するのである。会議室は有限であるため、何人かが一つの会議室に集まることになる。その場合、各々のPCやスマホのマイクをそのまま有効にしてしまう。するとPCのマイクが別のPCのスピーカーの音を拾ってしまい、ハウリングやエコーが起きる。

対策としては、各々ヘッドセットを用いる、マイクをミュートにする、などがあるが、やはりこれではスマートな解決法ではない。ヘッドセットは忘れる人がいるし、マイクのミュートは発言時に解除しなければならず、結果、発言時にハウリングやエコーが起きてしまう。

複数人集まった場合のWEB会議のやり方としては、合同でWEB会議に参加することである。誰かが代表してWEB会議に参加し、他の参加者は代表のPCから参加する。そのためには、会議室をアップグレードする必要がある。まず、広角なUSBカメラを設置する。なるべく密にならないため一席空けて座っても大丈夫なように会議室全景が見られるようにする。そして、会議用マイクスピーカーを置く。全員会議の内容を聞くことができ、発言することができるようにする。できれば、USBハブも設置しておくとよい。最近のPCはUSB端子が一つしかないものもある。また、会議室に大型ディスプレイがあればなお嬉しい。参加者の顔を映すことができるからである。

このようにWEB会議でも会議室を使うことが多い。この機会に設備をアップグレードしてはいかがだろうか?

2020年7月