2015年10月5日

【中小企業のIT投資は社長が仕切れ!】

~社長の意思決定のスピードはRFPで加速できる~

ビジネスにおいて意思決定のスピードは非常に重要であり、どれだけ迅速に意思決定ができるかで勝敗が決まる、というのはビジネスマンなら誰もが知っていることでしょう。この意思決定のスピードの重要性は調達フェーズ(RFP作成およびベンダー選定)にもそのままズバリ当てはまります。

システム調達とはまさに投資そのものです。経営にインパクトのある大きな金額を投資する場です。だから経営者は迷って当然かもしれません。しかし、最終決定者である社長がいつまでも迷って決断ができないと、時期を逸するリスクが発生します。社員がどんなに頑張って効率的に調達業務を進めてきたとしても、最後の社長決裁がボトルネックになってしまっては、元も子もありません。

社長のスピーディーな決断を促すものはなにか?それこそまさにRFPなのです。きちんと業務要求や運用要求が記述され、また予算や納期の予定も記載されたRFPを提示し、それに的確に応える提案書であれば、社長も決断しやすいはずです。

一方、RFPを書かずにベンダー任せの提案書を受け取ったとしたらどうでしょうか?そのような一方通行の提案書は、発注側に評価軸が無いので、評価がとても難しくなります。いや、正しく評価できないといったほうが正確な表現でしょう。提案内容を正しく評価できないので、いきおい金額だけの評価になってしまいます。そして時間を掛けて悩んだ挙句、一番金額の安い提案を選択してしまうのです。それとて根拠がないので「万が一、失敗した時に一番被害が少なくて済むように」という本来の投資目的とはかけ離れた消極的な理由で一番安い提案を選んでしまいがちです。そのような消極的な選択の結果がうまくいくはずはなありません。

社長の仕事は「決める」ことです。それもスピードが求められます。迅速に決断する、ということはけっして簡単な事ではありません。なんの根拠もなくただ早く決断することはサイコロを振って決めることとなんら変わりません。

ある根拠なり仮説なりを持ったうえで、迅速に意思決定を行うためには、やはり情報やデータが有効です。調達においてはRFPと提案書がその情報源になります。だからこそ良い提案書を獲得することが必要であり、良い提案書を得るためにはRFPをきちんと書くべきなのです。

RFPは社長の意思決定のスピードアップに貢献します。

2015年10月