2022年95

【事務局コンサルタントのひとりごと】

マルチタスクの脳疲労を少なくするためにできること


仕事をしていると、複数のプロジェクトに参加していたり、資料の締切がかぶってしまったりして、いくつかの仕事を抱えながら働いている読者の方々は多いのではないでしょうか。筆者も複数プロジェクトの事務局を担当しています。そんな中、『感情の乱れとマルチタスクで「疲れた脳を休ませる方法」』(※)という記事を読みました。それまで、マルチタスクの方が効率的なのかなと考えていましたが、実は脳の疲れに繋がっていると知り驚きました。

(※)https://doors.nikkei.com/atcl/column/19/052100245/052100001/ (日経Woman)

元々人間の脳は1度に複数のことができないため、「シングルタスク」で1つに集中して仕事を進めるのが効率的だそうです。マルチタスクとして同時並行をしていると思いきや、脳は素早く切り替えを行っているのでそう見えるようです。この切り替えが頻繁に行われると脳に疲労がたまり、逆に生産性の低下に繋がってしまうのです。とはいえ、複数プロジェクトのタスクをこなすことや、急を要する対応のためにマルチタスクで作業をせざるを得ない日もあります。まずは、ご自分のできる範囲で「シングルタスク」をどう効率的に行っていくか、仕事のやり方を見直してみると良いでしょう。ポイントの一例をご紹介します。

① やることを洗い出して優先順位をつける

週のはじめや1日のはじめに、やることを洗い出します。そして期日を定め、優先順位を考えます。この時「やってもいいけどやらなくてもいいこと」を見つけると、よりやるべきことが明確にできるので意識してみてください。

② 予定の定例化でリズムを作る

既に、多くの方が行っていることと思いますが、プロジェクトの会議など毎週行う会議については、曜日や時間をなるべく固定してスケジューリングできると良いです。会議に付随する資料の準備などの予定もたてやすくなるので、月曜日はAプロジェクトの日、水曜日はBプロジェクトの日と大体決めておくことで、タスクが振り分けやすくなります。そして、同じプロジェクトのタスクであれば脳の切り替えも負荷がかからないのではと考えます。

最後に、冒頭に紹介した記事の中で、呼吸で自分に集中するトレーニングも大切にしていただきたいです。タスクに追われて忙しい時は呼吸が浅くなりがちです。集中力を高めるためにも1日の中に呼吸を取り入れ、少しでも良い状態で仕事に取り掛かれると良いですね。

2022年9月