2023年1月30

【RPAコンサルタントの日常】

PCモニターで社内報を発信してみる


社内でお知らせを広報するのは意外に大変である。

一般的に社内報を発信するのに使われている手段としては以下があるだろう。

◎ 社内用のポータルサイトへの掲示

◎ メーリングリストやグループチャットによる掲示

◎ 印刷して掲示板に掲示


これらはそれぞれ効果的ではあるが、弱点もある。

〇社内用のポータルサイトへの掲示 ⇒ユーザーが自主的にお知らせを閲覧する必要がある

〇メーリングリストやグループチャットによる掲示 ⇒ユーザーが自主的にメールやチャットを見る必要がある

〇印刷して掲示板に掲示 ⇒掲示板の場所に行く必要がある

それぞれ弱点のある上記の方法を補完するために導入したいのが社内報用のデジタルサイネージである。デジタルサイネージとは、モニター等に広告を投影して情報を発信することである。これによりユーザーはテレビのように受動的に情報を見ることができる。また、複数のモニターに同じ情報を発信できるので、基本的には場所にとらわれない。なお、そのモニターは社内報用に導入するのもよいが、モニターを新しく購入したり、デジタルサイネージシステムを導入したりと負担が大きい。そこで今回は別の方法をお勧めしたい。

 

それは、既存のPCのモニターをデジタルサイネージ化することである。方法はいたって簡単で、PCにあるソフトウェアをインストールする。あるソフトウェアとは「スクリーンセーバー起動時に映像を流す」ソフトウェアである。代表的なものは「Video Screen Saver」というフリーソフトだ。このソフトウェアをインストール後、ファイルサーバーに映像ファイルを置いておく。そしてソフトの設定で映像の保存している場所を登録しておくと、スクリーンセーバー起動時にその映像が流れる。もちろんスクリーンセーバーなので、PCをクリック等すると通常のPC画面に戻る。

 

ちなみに映像ファイルはPower Pointのエクスポート機能を使うと簡単に作成できる。Power Pointで社内報スライドを作成し、映像としてエクスポートするだけである。手間もかからない。

 

既存のPCをデジタルサイネージ化することで、PCを使っていない時はデジタルサイネージとして活用できる。もっとも個人席がパーティションで区切られている場合は、他人が見ることができないので効果は薄いが、共用PCや会議用PC等に設定しておけば誰でも見ることがきる。

 

社内報用にデジタルサイネージシステムを導入するのは二の足を踏む企業も多いかもしれない。今回お勧めした方法であれば、ほとんど設備投資が必要ないので、気軽に導入できる。是非試していただきたい。

 

2023年1月

【小早川豊のコラム】

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