2023年1月11日
【生産性を上げる「習慣」の科学】
~「習慣」の正体とは?~
前回のコラム(2022/10/24)では「習慣」の積み重ねが生産性を上げると説明しました。
では「習慣」の正体とは何でしょうか?
単語としては以下のように定義されています。
「同じ状況のもとで繰り返された行動が、状況に応じて安定化し、自動化されて遂行される場合をさしていう。」
ここで重要なのは、「繰り返された行動」と「自動化されて遂行」の二つです。
この二つはどちらも「人間の行動」について言及しており、その違いは意識的か無意識かの違いです。
また、意識的に行ったことがやがて無意識に行われると説明されています。
この現象は日常生活の中で多く存在しています。
おそらく普段はそれが習慣であると意識していないことも多いでしょう。
筆者が持っていた習慣を挙げてみます。
・寝る前に歯を磨く
・ご飯を食べる際は必ず最初に汁物を飲む
・出勤時、必ず同じ車両の同じドアから電車に乗る
・スマホは必ず左のポケットに入れる
これらは自信が習慣を意識する前から行っていたことです。
それも今は無意識に行っていますが、そう教育されたり、効率を考えたりして意識的に始めたものが定着しています。
また、必ずしもいいことばかりが習慣となるわけではありません。場合によっては悪い行動も習慣となってしまうのです。サボり癖、遅刻癖、浪費癖などなど...
これらは人間の習性と深い関係を持っています。
人間は同じことを繰り返し行っていると、次第にそれをしないと気持ち悪く感じるようになり、無意識にでも繰り返すようになります。
逆に言えば、それは全ての人が持っている「能力」であるとも言えます。
習慣を持っていない人間は存在せず、誰しもが習慣を持ち、また作ることができます。
次回のコラムでは、誰しもが持っている習慣を作るという能力を深堀りします。
現在の悪い習慣をなくし、より良い習慣を身につけるロジックを読者の皆様に共有していきたいと思います。
2023年1月
【菊池貴史のコラム】