2022年117

【事務局コンサルタントのひとりごと】

チームワークを考える


本コラムの初回(2021/10/11)でも記載しましたが、事務局とはプロジェクトマネージャーのタッグパートナーのような存在です。そんな事務局という立場でプロジェクトに関わるときに意識していることは「一人でやろうとしないこと」です。もちろん、指示を待つだけでなく主体性をもって取り組むことは大切ですが、独りよがりになり、一緒に組んでいるプロジェクトマネージャーやメンバーの状況、お客さまとの関係性を見失わないようにしなければなりません。プロジェクトではチームワークを意識して、共同作業したり協力体制を整えていったりすることが大切です。そのためにどんなことに気を付ければよいでしょうか。

①目的を共有する

何のためにこのプロジェクトを行うか、プロジェクトキックオフの場でも関係者間で共有します。目的を設定しておくと、何か判断をしなければならない時に立ち戻り、共通認識を持ったうえで決めることができます。大筋を外さずにゴールまでの道のりを進めます。

②役割や得意なことを明確化する

最初に一人ひとり期待される役割の定義や得意なことを把握しておくことで、そのプロジェクトで自分がどのように貢献していけばよいかを考えて行動することができます。また得意なことを把握しておけば、タスクを振るときも誰が適任か考えやすくなり、依頼しやすくなります。

③コミュニケーション

いわゆる「報連相」を怠らないことです。何が必要で何が不要か、状況や一緒に働く人との関係性等を見極めてコミュニケーションをとることが大切です。コロナ禍を経てチャット等のテキストコミュニケーションが主流になってきていますが、顔を見て話すよりも気を使うなと感じます。相手の気持ちを想像していかに文章で分かりやすく伝えるか、丁寧に取り組みたいところです。

プロジェクトは一人でやるのではなく、メンバーの特性を活かしながら成果を出せるかが重要と考えます。在宅勤務で直接顔を合わせる機会がぐんと減った今、チームワークについて今一度考えてみてはいかがでしょう。

2022年11月