2024年7月2日

【コンサルタント散歩】

スケジュールを確認するポイント~

システム開発・導入プロジェクトや各個人で抱えている業務を含め、すべてにおいてスケジュールが絡んでくると思います。今回は、システム開発・導入プロジェクトで気を付けるポイントとしてスケジュールについて記載します。 

スケジュールは、大きく分けて二つに分かれます。

①システム開発・導入プロジェクトの開始から終了まのでスケジュールを大項目で引いたマスタスケジュール

ステアリングコミッティや打合せの場など全体スケジュールを関係各所と共有するうえで必要になります。パッと見て分かりやすいスケジュールになるので、プロジェクトに関わるすべての人と共有するスケジュールとなります。

 

②大項目で引かれたスケジュールに対してそれぞれ何を行うかを中・小項目にタスク分けし、スケジュールを引いた詳細スケジュール

詳細スケジュールは、プロジェクトの開始から終了までのスケジュールを円滑に進めるうえで、どのようにタスクを進めればよいのかを記載し、内部の打合せやチーム内で共有する必要があります。プロジェクトにとっては、タスクが何百行にもなることもあるため、それを管理する人を立てることもあります。

 

上記以外にもいろいろな観点でスケジュールを引いたものがあるかと思いますが、注意していただきたいのは、プロジェクトを進めていくうえで、課題や障害内容の解消目途を加味してスケジュール変更を行っているかどうかです。例えば、システム開発時に障害が発生した場合、該当するタスクを進めることができなくなる可能性があります。その際にタスクを障害の改修目途に合わせてスケジュールの変更と組み直しを行うことが重要です。

 

このように課題・障害がある場合には、全体スケジュールや詳細スケジュールを見直し、必要に応じて変更します。こういう時にあり得るのが、詳細スケジュールは変更しているが、全体スケジュールに反映されていないケースです。全体スケジュールに反映されていないと、プロジェクトに関わるすべての人に迷惑を掛ける可能性があります。詳細スケジュールを変更したら全体スケジュールも忘れずに更新するようにしましょう。


2024年7月

【佐藤善哉のコラム】

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