2022年12月19

【ビジネスシーンで必要なこと】

業務を価値あるものにする~QCD


企業はヒト・モノ・カネという資本を活用し、自社の「資源」をお客様にとって「価値のあるもの」に変換させています。自分のプロジェクトの業務は「価値あるもの」となっていますか?「価値あるもの」にするためには一体どうしたらよいのでしょうか?今回は業務を「価値あるもの」にするために、プロジェクトの3大要素であるQCDをご紹介します。

QCDはQuality=品質、Cost=価格、Delivery=納期の頭文字を重要度の高い順に並べた造語です。元々は製造業の生産管理において使用されていましたが、現在では幅広い業種で使用されています。

突然ですが、皆さんはこれらのバランスについて考えたことはありますか?

三要素すべてが大切なことですが、どれか一つだけを重視すると他が疎かになりプロジェクトとして問題が生じてしまうことが想像に難くないはずです。

(例)・品質重視→納期が遅れる、経費が嵩み会社の経営を圧迫する

   ・価格重視→納期が遅れる、、雑なものになる

   ・納期重視→雑なものになる、経費が嵩み会社の経営を圧迫する 等

上記のことから、QCDのバランスのとれた状態でプロジェクトを計画する必要があります。QCDの三要素は何かの優先度を重視してしまうと、他の要素に悪影響が出てしまう「トレードオフ」の関係にあるため、最重要である品質を保ちつつ、価格と納期のバランスを注視しなければなりません。また、「価値あるもの」にできたとしても、それがきちんとお客様に伝わっていなければ意味がありません。自分たちはこんなに頑張っているのに、お客様からの評価があまり良くないと感じている場合は、自分たちの頑張りがお客様に伝わっていないことが原因かもしれません。

お客様へ伝える方法としては、定例会を開催する、成果物(議事録、WBS、月次報告書など)を提示することが挙げられます。そしてただ伝えるだけでなく、今後の改善に繋げたり、できていないことができるようにするにはどうしたらよいかを考えたり、建設的に対応していくことが大切です。

ここまで述べたことは、一見プロジェクト管理者が考えることのように見えますが、管理者でない人も、一人ひとりが考えることで結果的に良いプロジェクトに繋がります。普段の何気ない業務を行う際にも是非意識してみてください。

2022年12月

【竹内勇輝のコラム】

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