2022年9月12日
【RPAコンサルタントの日常】
~広域WANの冗長化はAzure WANがおすすめです~
ある程度の企業であれば、広域WANを設定しているだろう。(広域WANとは拠点間を結ぶ通信ネットワークのこと)広域WANによって拠点間を接続し、データのやり取りを行う。そして、企業によっては事業継続のため、一つの広域WANだけでなくメイン広域WAN、バックアップ広域WANと2つの回線をもっているはずである。
もし、Azureでなんらかの基盤(VM等)をもっているのであれば、このバックアップ回線をAzure Virtual WAN に書き換えてみてはいががだろうか。Azure Virtual WANはMicrosoftが提供しているクラウド拠点間接続サービスである。Azureの領域だけでなく、オンプレミスの拠点とも接続することができる。
Azure Virtual WANは新たに回線を引く必要がない。拠点のルーターにVPNを設定し、Azure Virtual WANと接続すればよい。VPNが心配であればExpress RouteというAzureへの専用線を引けばよい。費用は広域WANの1回線あたりの金額と同じくらいである。
また、Azure Virtual WANにはオプションでファイアウォールサービスが付いている。仮想ハブという仮想ネットワーク自体にファイアウォール機能を付けることができる。これにより、新たに仮想ファイアウォールを立てる必要がなく、管理が楽になる。
このように、Azure Virtual WANは広域WANより安価に信頼性の高いWANを簡単に構築できる。広域WANの更新を考えているのであればおすすめのサービスである。
是非活用して欲しい。
2022年9月
【小早川豊のコラム】