2018年11月12日

【中小企業のIT投資は社長が仕切れ!】

~社長こそテレワークの達人になろう~

社長の働き方のイメージはどんなものでしょうか?一昔前であれば、中小企業の社長でもクラウンなどの高級車で会社に通い、社長室で立派な椅子に座り、なにか用事があれば社員を社長室に呼びつける、という漫画に出てくるような社長もいました。しかし、現在そんなワークスタイルの社長はめったにお目にかかれないし、もしいたとすれば番頭さんがしっかりした地方の老舗企業くらいでしょうか。

現代の社長はむしろ会社にいなくて、あちこち飛び回っていることが多いように思います。飛び回っている社長には2種類のタイプがあります。1つは会社のマネージメントは専務などの役員に任せているタイプ。このタイプの社長は携帯電話を好みます。会社への連絡もお客さんや取引先とのやり取りも基本的に電話です。

もう1つのタイプはあちこち飛び回りながら会社のマネージメントもこなす社長です。こちらのタイプの社長は携帯電話をあまり使用せず、取引先との連絡はメール、自社内のやり取りはメールだけでなくチャットツールやグループウェアを主に利用します。社長決裁なども軽微なものであれば、出先からワークフローシステムで迅速に決済したりします。

これからの社長に求められていることは軽快なフットワーク、多種多様な人脈、そして迅速な意思決定でしょう。それを実現するには会社の社長室に籠っていては無理で、外にどんどん出ていく必要があります。そして外に出ても自社や取引先の状況をリアルタイムで把握し、適切な判断を下すためには、テレワークを駆使して、いつでもどこでも社長の仕事ができる体制を整えることが肝要です。

中小企業の社長こそがテレワークの先駆者となり、試行錯誤することが社内のテレワークを有効に実施するためのもっとも効率的かつ効果的なテストなのです。もちろん携帯電話も便利な道具ですし、電話だからこそ効果がある、という場面もあります。だからテレワークの重要な道具の1つであることは間違いありません。しかし、電話は一方的に相手の時間を奪ってしまうことを忘れてはいけません。また、録音でもしない限り「言った、言わない」の原因にもなります。メール、チャットツール、SNS、ネット会議ツール、そして携帯電話。今行おうとしている社員や取引先との連絡にどのツールが最適かを考え、それを使いこなす「テレワークの達人」を中小企業の社長は目指しましょう。

2018年11月