2021年712

【日々ポジティブに取り組む為のマインドマップ活用術】

TEFCAS思考で目標達成 ②Trial(試行)とEvent(実行、出来事)


前回のコラム(21/5/24)に引き続き、マインドマップの開発者のトニー・ブザンが提唱したTEFCAS(テフカス)という目標達成の思考法をご紹介します。

Trial :試行 

Event :実行、出来事

Feedback:フィードバック

Check :チェック

Adjust :調整

Success:成功

Trial:試行

TEFCASのS(成功)について、明確な目標や成功のイメージが固まると、脳はその達成に向かい行動を始めます。これは、単にTrial(試行)よりも、Try-alls(すべてを試してみる)と考え、達成の方法について計画すると捉えるとイメージしやすいです。脳は1日中思考プロセスが働き、目標達成に向けて様々な手段を考えているからです。

この思考プロセスの助けになるのが新しい情報を得ることです。ビジネスにおいては、既にこの目標を達成した人を見つけることです。脳の仕組みの1つとして、行動やプロセスを真似ることが得意というものがあります。いつも一緒にいつ人の口癖が移るなど、脳は無意識にでも探知して真似ることも可能なので、良いお手本を見つけてその行動を真似ることは目標達成に有効といえます。

Event:実行、出来事

このフェーズではTrialで考えたことを実際に行動した結果、何らかの「出来事」が発生します。「出来事」というのは、特定の事象に重きを置きすぎるのを避けるための表現です。この出来事は成功に向かうための1つのステップに過ぎず、最初の出来事が失敗したからといって失望することではない、ということを意味しています。失敗という認識は、次の行動へのやる気も失ってしまう恐れもあり、うまく付き合っていく必要がありそうです。”失敗は成功のもと”というように、その経験を活かして更に目標達成に近づけるように行動していきたいです。

今回は、目標に向けて計画し行動するというフェーズでした。ここまで見ても、脳の仕組みを理解して行動することの大切さがわかります。次回はTEFCAS完結編として、起きた出来事に対してどのように評価し、次のサイクルに繋げるかをご紹介しますので、お楽しみに。

2021年7月