2018年5月7日

【コンサルタント散歩】

~プログラム作成をするポイント~

皆さんはウォーターフォールモデルで開発した経験がありますか。筆者が携わったプロジェクトでは、ほとんどがウォーターフォールモデルでの開発でした。その際の開発工程において、設計書からプログラムを作成するポイントをご紹介します。今回は、特にこれからプログラム作成を頑張っていく人向けの内容となっておりますのでご了承願います。

プログラム作成を行う際に考えてしまうことは、どのようにプログラムを作成するかだと思いますが、まず初めに行うことについて説明します。一番大切なことは、どう作成するのではなく、プログラム作成対象の設計書が何を行いたいのか理解することです。理解の方法については人それぞれかもしれませんが、筆者はまず設計書を読んで何を行いたいのかを把握します。そしてインプット(〇〇画面から入力された情報、データベースからSQLで抽出した情報、ファイルを読み込んだ情報など)は何なのか、そしてアウトプット(〇〇画面への表示、データベースへの登録・更新・削除、帳票出力、CSVファイルへの出力など)は何なのかを確認します。

次に行うのが、インプットの情報を取得してからアウトプットの情報を出力するまでの流れを確認します。この時に大事なのがフローチャートの作成(手書き程度でも大丈夫です)を行うことです。ここでフローチャートの作成ができなければプログラムの作成もできません。わからない部分やおかしな点などがある場合は設計書とフローチャートをもって先輩や有識者に確認するようにしてください。そして確認した内容についてはメモ(何について、誰に確認したのかなど)を残す習慣をつけでください。

プログラム作成初心者の場合はこのやり取りを繰り返し行い、フローチャートの作成ができて初めて設計書を理解できたといってよいと思います。ここまでを行ってからプログラム作成に取り掛かってください。あとは設計書とフローチャートを見ながら開発言語(JAVA、COBOLなど)でどのように実現していくかになります。実現方法の質問を行う際も、フローチャートを作成しているので、先輩や有識者とのコミュニケーションを円滑に進めることができます。

フローチャートの大切さについては以前のコラム(2017/1/16)をご参照ください。

2018年5月