2015年10月13日

【システム企画のマインドマップ活用術】

~思考ツールの組み合わせで脳に刺激を!~


これまでのコラムでは“マインドマップにはこんな良いところがある”といったプラスの面についてご紹介しました。

とは言っても、マインドマップは苦手、上手く書けないと感じる方もいらっしゃるかと思います。その原因として、マインドマップを使えばすぐクリエイティブな思考を手に入れられるという過度な期待を持ちすぎてしまうことや、絵を書くのに苦手意識があることが挙げられます。そして、マインドマップの自由さが逆に発想が止まってしまう、また思いついたことを書くことに恥ずかしさや抵抗がある、または連想の感覚がつかめないことで、ブランチが広がらず期待していたよりは使えないじゃないか、と思われてしまうこともあるのではないでしょうか。

もちろんブランチが広がらないといった思考の壁を越えてマインドマップの良さを知っていただきたいというのが私の想いではあるのですが、そんなときは気分を変えて他のツールを使ってみるのも手ではないかと考えるのです。

私はこのコラムを執筆するとき、マインドマップで一人ブレストをするのですが、ブランチが広がらずコラムのテーマが決まらないことがあります。マインドマップは自由すぎてどのように広げてよいか行き詰まってしまうのです。そこでマンダラートというツールを使い思考に制約をかけることで、脳に新たな刺激を加えてみることにしました。これは1987年にデザイナーの今泉浩晃氏が開発したもので、9マスの真ん中にテーマを書き、その周りにテーマについて思いついたことを書いていくものです。埋めた9マスの中で気になることがあればそれをまた9マスの真ん中に書き、思考を深堀していきます。

今回のコラムを執筆するにあたり、2つのマンダラートを作成しました。

まず①でこのコラムのテーマについて思いつくことを書きました。その中からブレストや思考を発散させることについて書いた記述を見て、ブランチが広がらず行き詰まっているときに「思考を発散させるのは難しい」ということについて掘り下げて考えてみたくなり、②のマンダラートができました。さらに深堀したいときはマインドマップに切り替えて考えていくとよいでしょう。

このようにマインドマップだけでなく他の思考ツールも合わせて活用して、自分の考えを深めていくことで思いもよらないアイデアが生まれるかもしれません。

2015年10月