2021年1月25日

【コンサルタント散歩】

~システムリリースで気を付けるポイント~


開発プロジェクトに携わっていると開発したシステムをリリースする日がきます。今回は、開発プロジェクトに参加しているがリリース作業に携わったことがない、または経験はあるが何をしていたのかよく理解できていない方向けに、リリース作業で何に気を付けなければいけないかを記載します。

開発したシステムをリリースする際は、決められた時間の中でリリース作業を行わなければならず、短い時間の中で迅速かつ正確に作業を進める必要があります。リリース作業を円滑に進めるには、事前の準備が大切になってきます。事前準備のポイントは大きく3つあります。

①リリース日の体制を明確にする

リリース当日にどのような体制でリリース作業を行うのかを決めておく必要があります。ユーザーや開発会社、外部システム先の開発会社など、リリース作業に関連する人が誰なのか、リリース作業への立ち合いの有無などを事前に決めておきます。リリースの日程にもよりますが、休日や深夜に実施することもあります。その際に連絡できないなどの事態が発生しないようにしておくことも重要です。

②リリース作業のタスク洗い出しと手順書を作成する

リリース当日の作業について、何を行わなければならないかを洗い出します。事前のチェックからどの環境にログインし、何をリリースするのかや各作業実施後の確認作業など、全タスクを洗い出します。また、リリース作業を円滑に進めるために手順書を作成します。手順書には各タスクの想定時間や作業のチェック欄を設けて、何時までにどの作業が完了し、どの作業が完了していないかが分かるようにします。

③リカバリープランを考える

事前にリリース作業の準備を行い、リリース検証が完了していても不測の事態が起こる可能性があります。その際のプランを考えておく必要があります。リリース作業のマイルストーンや中止・続行の判断基準、戻し作業の手順などを明確にしておきます。

リリース作業に携わる場合、上記のポイントを念頭に置いて準備作業を怠らないようにしましょう。

2021年1月