2021年1115

【コンサルタント散歩】

パッケージ製品とローコード開発のどちらを選ぶべきか


「2025年の崖」に向けて、DXの推進が行われている中で、自社システムの見直しが行われていると思います。次期システムを導入する方法として、パッケージ製品なのかローコード開発、スクラッチ開発などいろいろな選択肢があります。今回はパッケージ製品とローコード開発のどちらを選べばよいのか、筆者の考えをお伝えできればと思います。

基本的な考えとして、自社の業務内容にマッチするまたは業務内容をパッケージ製品に合わせることができるのであれば、パッケージ製品を選ぶことをお勧めします。もし自社の業務内容にマッチするパッケージ製品がない場合は、ローコード開発をお勧めします。

業務内容にマッチしそうなパッケージ製品がある場合の導入方法は、パッケージ製品に合わせて業務内容を変更するか、カスタマイズして業務内容に合わせるかになります。筆者としては、パッケージ製品に合わせて業務内容を見直しすることをお勧めしますが、どうしても業務内容の変更が難しい場合は、どの程度カスタマイズが必要になるかを洗い出します。大々的にカスタマイズが必要であれば、パッケージ製品ではなくローコード開発にするのがよいです。

では、パッケージ製品にどの程度のカスタマイズを行う場合にローコード開発を選ぶべきでしょうか。

①パッケージ製品の今回に関わる業務の流れを一部分でも自社の業務内容に合わせて変更する必要がある場合

②パッケージ製品を1割以上カスタマイズする必要がある場合(1割以上カスタマイズした場合、導入後の運用・保守費用が高くなるケースがあります)

ローコード開発を選んだ場合でもツールによって得意不得意があるので、合うものがない場合の最終手段としてスクラッチ開発となりますが、可能であれば業務内容を変更し、パッケージ製品またはローコード開発で次期システムを導入しましょう。

2021年11月