2020年11月30日

【コンサルタント散歩】

~ユーザと課題管理表を共有・解決するポイント~


プロジェクトに携わっていると必ず課題が出てきます。その課題をまとめた資料として、どのプロジェクトでも課題管理表が存在するのではないでしょうか。今回は、この課題管理表についてプロジェクト内で共有する内容ではなく、課題管理表をユーザと共有する際のポイントお伝えします。

ユーザと課題管理表を共有する際に注意するポイントは、以下であると考えます。

▶課題管理表の認識合わせでは、限られた時間(1~2時間程度)の中で実施する

よくあるのは、打ち合わせの中でプロジェクト進捗と現段階の課題状況の認識合わせではないでしょうか

▶課題管理表に記載する内容は、ユーザにも分かる用語で記載する

前回「Q&Aをやり取りする際のポイント」(2020/10/13)でもお伝えしましたが、ユーザ側との認識齟齬をなくすための重要なポイントです。

▶課題管理表の各課題に優先度と期日を明確に設ける

ユーザ側が時間の無い中でどの課題を解決すればよいのかを明確にし、開発側がいつまでにこの課題を解決しなければ進捗遅延に直結するかを提示するためでもあります。

ユーザと課題管理表の共有を行う際には、限られた時間の中で認識合わせと解決を行わなければなりません。そのためには、ユーザ側にいかに課題の内容を理解してもらうかが重要と考えます。課題の理解を早めるには、課題の内容を文字だけで記載するのではなく、参考資料として図解を用意し、認識合わせを行うのがよいでしょう。画面の課題内容であれば、該当画面のどこの部分が課題となっており、どういった問題が起きているのか画面キャプチャなどを用いた参考資料を用意します。また、解決案としてはどういった内容や方法があるか等も記載されているとなおよいです。

上記の内容は、一つの手段でしかありません。状況や場合によっては違う手段の方が課題の共有・解決が円滑に進むかもしれません。重要なのは「限られた時間の中でいかに課題の共有・解決を行うか」です。皆さんも、忙しい中でそこまで手を掛けていられないと思われるかもしれませんが、重要度の高い課題から実施してみるのはいかがでしょうか。

2020年11月