2024年57

【ビジネスシーンで必要なこと】

ウィルス感染!偽の通知に引っかからないためには


皆さんはパソコンやスマホでブラウザを使用している時に、特に深く考えずにサイトからの通知やCookieを許可していませんか?何の気もなしに許可してしまうとそれが原因で「ウィルスに感染しました」とパソコンから言われてしまうかもしれません。今回は主にパソコンに絞って、偽のウィルス通知や対処方法についてご紹介します。

パソコンを使用して作業をしていて「ウィルスに感染しました」といったポップアップ通知が表示された場合、基本的に偽の通知である可能性が高いです。大抵この通知に問い合わせ先として電話番号が記載されていますが、ここに電話してしまうとサポート費用を請求されるといった詐欺や、リモート制御可能なソフトをインストールするように促されてしまい、金銭はもちろん保存されている個人情報が流出してしまう可能性があります。また、これらの通知は最悪他のソフトよりも優先され、画面上から消せなくなり、音を鳴らすことでけたたましく主張してきます。知識がなければ本当にウィルスに感染してしまったと思い込み、電話をかけてしまって詐欺の被害にあってしまうことは想像に難くありません。

 

通知が表示されてしまった場合は、一般的に以下の対応が考えられます。

①ネットワークからの遮断

まずはこれが本当にウィルスだった場合を想定して、社内ネットワークなどネット回線からの遮断を行ってください。有線LAN接続の場合はLANケーブルを外す、無線LANや携帯回線の場合はその機能自体を無効化するなどを行います。


②ブラウザの通知をブロック

次に偽の通知を表示しないように許可してしまった通知をブロックします。該当するURLが不明な場合はすべてブロックします。通知をブロックしてもサイト自体にはアクセスすることは可能です。

 

③ブラウザの履歴削除

最後にブラウザの履歴をすべて削除してください。ブロック自体は行いましたが、念のため実施することをお勧めします。

 

具体的な情報に関しては各ウィルス対策ソフトの公式サイトに掲載されていますのでそちらを参照(※)していただければと思います。「ウィルスに感染した」と表示された時の感じ方は利用者によって様々ですが、万が一表示されてしまったらまずは情報システム部など社内の問い合わせ先に真っ先に連絡してください。皆さんの大切なお金や個人情報を守るためにも、不明なものを許可しない・インストールしないといったことや、社内ルールを確認することをお勧めします。

 

2024年5月

 

(※)

McAfee https://www.mcafee.com/ja-jp/consumer-support/help/support/block-fake-alert.html

トレンドマイクロ https://helpcenter.trendmicro.com/ja-jp/article/tmka-12124

【竹内勇輝のコラム】

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