2017年1月23日

【システム企画のマインドマップ活用術】

~学び方を学ぶ~


IT業界にいると、日々の技術の進歩についていくため、または自分のスキル向上のため、学び続けることが大切だと感じます。しかしながら、平日は仕事、休日は様々な予定があるなかで、学習時間の確保に悩まされます。そして確保できた貴重な時間で、どのようにすれば効果的に知識を習得できるのか、と“学び方を学ぶ”ことについてが、最近の筆者の関心となっています。そのために活用したいのがマインドマップです。

マインドマップが勉強のためのノートの取り方を研究して開発されたことや、記憶力の向上に適したツールであることからも、勉強に役立つとは推測できますが、実際にどのような手順で勉強すればよいのでしょうか。今回は、マインドマップをどのように活用したらよい“学び方”ができるのか、マインドマップ開発者のトニーブザン著の「マインドマップ勉強法(アスペクト社)」から、学ぶための準備4Stepについてご紹介したいと思います。

Step1:全体にざっと目を通す

ページを素早くめくり、テキスト全体の「感じ」をつかみます。構成、難易度、図表やイラストの割合、結果やまとめ、結論がどこに書かれているかがわかればよいです。

Step2:学習の「時間」と「量」を決める

学習に取りかかるときには、どのくらい時間をかけるかを最初に決めておきます。次に、その時間内に、テキストのどのくらいの量を読むかを決めます。

Step3:既存知識の「マインドマップ」を5分で完成

学習テーマについて、すでに知っていることをできるだけたくさん、できるだけスピーディーに、5分以内で書き出します。集中力を高め、気が散るのを防ぎ、「脳の準備を整える」ことがこの作業の目的です。

Step4:「質問」を作って「目標」を設定

最後に、テキストを読んでいる間に、答えを見つけたい質問を明確にしておきます。この作業は、Step3で作成した既存知識のマインドマップに別の色で書き加えても良いし、新たにマインドマップを作成しても良いです。

これで準備が整いました。次の段階として、より理解を深める「応用の4Step」がありますが、それはまたの機会とします。実は、勉強法に関心を持ったのは、資格取得のために効率よく勉強したいと思ったのがきっかけでした。私自身が実際に試してみた結果も、本コラムでゆくゆくはご紹介できたらと考えています。

2017年1月