2024年3月28日

【RPAコンサルタントの日常】

Photoshopはだいたい代替できます


写真編集のソフトと言えば、AdobeのPhotoshopを思い出す人が多いだろう。言わずと知れた高機能画像編集ソフトである。ところが、このソフトかなりお高い。2024年3月の法人価格で言えば月5,080円。1人年間60,960円かかる。100人で年間約610万円となる。

 

このコストを抑えようとユーザーが使い時にだけライセンスを付与し、使わない時はライセンスを解除するか別のユーザーに付与する、いわゆるライセンスの付け替えをしている企業もあるだろう。しかし、契約上「ライセンスを付与してから1か月未満の付け替え」は認められていない。よってライセンスの付け替えも頻繁には行えないこととなる。かといって、現在Windowsなどに付属の写真編集ソフトには「レイヤー機能」などの高度な編集機能は無い。高度な処理には不向きである。

この問題を解決できるかもしれないのがPhotoshopの代替ソフトである。一番有名なのが「GIMP」であろう。昔からあるPhotoshopフリーの代替ソフトである。もちろんレイヤーなどの高度な編集が可能だ。画面の構成もPhotoshopに似ていて、設定次第ではそっくりにすることができる。ただし保存については注意が必要で、通常の保存ではなく「.psd」や「.jpeg」などにエクスポートする形になる。また機能としてPhotoshopにはある「調整レイヤー」という便利機能がない。これは画像を直接加工せず、設置したレイヤーの下を加工したかのように表現するツールである。画像を直接加工しなくてよいので気軽に使用でき、手戻りも少ない。

 

この「調整レイヤー」があるフリーの高機能アプリが「Photopea」である。このアプリは最強のフリー画像アプリを作ろうと有志が集まって作成されたものだ。こちらはWebアプリだが、ファイルの保存はPC上になるので、情報漏洩の心配はない。「調整レイヤー」も使え且つWindowsフォト並みに軽快に動く。残念ながら画面横に広告が出てしまうことと、32bitアプリなので非常に重い作業には向いていないことが弱点だが、それ以外はこのソフトで事足りると言ってよい。

 

上記のソフトを駆使すれば「Photoshop」の出番は必要最低限となる。上記代替ソフトにない機能、すなわち3DやAIを使わなければ必要ないといってもよい。

ライセンス価格が日々上がっている今、賢くアプリを使っていきたいものだ。

 

2024年3月

【小早川豊のコラム】

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