2018年1月9日

【中小企業のIT投資は社長が仕切れ!】

~変化の大波に対応できるか?社長力が問われる節目の時期がきた~

2018年を迎えました。この2018年はITの進化による大きな波が押し寄せる時期の始まりになるでしょう。いや、すでに2017年にその予兆は発生しています。AIの目覚ましい進化は囲碁や将棋の世界ではもうすでに既成事実です。

完全な自動運転はまだ正式には認可されていませんが、最新の安全運転補助機能は高速道路の運転では「ほぼ自動」といっても良いレベルになっています。ビットコインの高騰・乱高下も一般のニュースや記事で頻繁に扱われるようになりました。これらの変化が中小企業の事業所や工場などにも及んでくることはもはや避けられないことです。変化に対応して会社をブラッシュアップさせることができるか、あるいは逆に変化の大波に飲みこまれて消滅していくかは、やはり社長の判断にかかっています。

社長が変化に対応する方法は大きく分けると2つです。

1つは社長自らが先頭に立って、変化を受け入れ、積極的に取り組み、投資も行うことです。若い社長であれば、言われなくてもこの方法を取ることでしょう。むしろ変化の時期をチャンスと捉え、勝負に打って出るかもしれません。しかし、中高年の社長の場合はそれができる社長とできない社長がいるでしょう。

自ら対応するのが難しい場合は、第二の方法と取るべきです。それは若手社員を抜擢し、変化に立ち向かわせることです。その場合、社長はその若手の後ろ盾となり、しっかりとサポートしなければなりません。人に任せる、特に若手に任せることは忍耐が必要です。若手が失敗する、あるいはすぐに目に見える効果がでないと、任せることを止めてしまいたくなります。しかし、中途半端に取り組んで、途中で投げ出すことが一番会社にダメージを与えます。社長は腹を括るべきです。もはやAIやブロックチェーンといった新しい技術が近い将来、自分の会社や事業に入ってくることは避けて通ることができないということを。

AIやロボットの進化で10年以内にいまある仕事の半分は無くなるといわれています。これをどう解釈するかです。「いまある仕事」の半分が無くなったとしても、「新しく生まれる仕事」もあるでしょう。その新しい仕事や生き残る仕事を行うためには、変化に対応するしかないのです。

ダーウィンの言葉にあるとおりです。

「強いから生き残るのではなく、変化に対応できたから生き残る」

2018年1月