2021年5月10日

【中小企業のIT投資は社長が仕切れ!】

~パッケージデザインの作り方も変わる!? AIがどんどん実用化されてきた~


2021年のゴールデンウィークもコロナ禍の影響で自宅に巣ごもりだった方も多いと思います。筆者もどこにも遠出はせず、近場の散歩とインターネットで過ごす毎日でした。その暇つぶしのインターネット閲覧で面白い記事を見つけました。記事のタイトルと冒頭の数行を転載させていただきます。

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カルビーのポテチを売上1.3倍にしたAIの正体―プラグの「パッケージデザインAI」の実力

カルビー、ネスレ日本、森永乳業など、日本を代表する食品メーカー各社が導入しはじめているAIツールがある。マーケティングリサーチとパッケージデザインを展開するプラグが2年前にリリースした「パッケージデザインAI」だ。

590万人の学習データをもとに、AIが商品のパッケージデザインをたった10秒で評価する。商品開発の期間短縮を図れるほか、”デザイン改良のヒントを得られる”点も好評だ。(2021年5月6日Yahoo!Japanニュースより転載)

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このAIサービスを展開しているプラグは調査会社とデザイン会社が合併した会社とのことです。このサービスを開発した動機はAIをやりたかったのではなく、「いいデザインとはなんだろう?」を知りたくて、調査を行い大量のデータを集め、その大量のデータをAIで分析したらどうか、といことから始まったとのことです。この取り組みには東大のAI研究者も参加したそうです。

AIだけでなくITを活用して新事業を創出したり、既存事業を大きく変革することをDX=デジタルトランスフォーメーションと言いますが、このプラグのサービスはその好例といえるでしょう。このサービスのもう一つの着目点はその提供価格です。記事によれば料金プランは2つあり、1画像あたり1万5000円の単発利用と、1箇月70万円(1年契約なら50万円)の使い放題サブスク型から選べるそうです。この価格であれば個人でも1画像の単発利用は可能ですし、企業なら年間サービスでもリーズナブルに感じるのではないでしょうか。このシステムを自社開発しようとすればとんでもない費用が必要ですし、費用以上に人材やノウハウ集めが非常に難しいです。それがこの価格帯で利用できるのは利用者にとって大きなメリットです。

コロナ禍の影響もあり、リアルのビジネスのデジタルシフトが加速しています。中小企業の経営者は敏感にその変化をキャッチアップすべきです。

2021年5月