2020年9月7日

【RPAコンサルタントの日常】

WSUSの弱点とIntuneについて~


システム管理者であれば、WSUS(Windows Server Update Service)のことはご存じであろう。Windows Updateを制御するサーバー機能である。これを設定しないと、インターネットからWindows Updateが配信されることとなり、多数のクライアントを更新すると、インターネット回線の帯域がひっ迫したりする。また、更新プログラム自体も最新のものになってしまうため、使用しているシステムと互換性を保てなくなったりもする。よって、ほとんどの企業はWindows Updateを制御する必要がある。その機能がWindowsサーバーを買えば無料でついてくるWSUSである。

しかし、WSUSには弱点がある。特にテレワークが主流になりつつある今においては。それは社内ネットワークにいないと、Windows Updateが受けられないということである。テレワークで長く自宅で作業する人など、会社にあまり出社しない方はWindows Updateの機会を失うことになる。これを解決するためには、有料のMicrosoft Intuneを契約しなければならない。Intuneであれば社内ネットワークにいなくてもWindows Updateを展開できる。今後テレワークの拡大に伴って、Windows Updateの管理はIntuneが主流になっていくのであろう。

ちなみに、IntuneはMDM(Mobile Device Management)ツールの分野である。Windows Update以外のアプリを展開したり、PCなどデバイスの設定をしたり、社外に持ち出したPCで紛失した場合は、リモートワイプ(消去)したりすることができる。ユーザー一人当たり月650円を高いとみるか、安いとみるか、どれだけ社外運用しているかによると考える。

テレワークの時代、PCはやすやすと社内インフラを超えていく。管理側もそれに対応しなければ時代遅れになるかもしれない。

2020年9月