2023年7月19日
【コンサルタント散歩】
~システムの本番稼働について~
システムの本番稼働を迎えるにあたり、稼働後のコンティンジェンシープランをしっかりと計画してプロジェクト内で共有できていますか。システムの稼働後はどれだけしっかりとテストを行ったとしても、何かしら問題が発生することが当たり前です。そのため、何か起こった際に対応できるように計画して、不測の事態に対応できるようにすべきです。
不測の事態に対応するためにシステム開発会社として決めておくことを以下に挙げます。
①システムの監視をどのように行うのか
本番稼働直後の監視をどのように行うかです。例えば、1件目に登録されたデータなどを監視し、データが想定通りに設定されているか、データ連携がうまくできているか、もしくはどの程度の期間に対してデータを追って問題ないかを確認するのかなどが挙げられます。
②システムに障害が発生した場合にどのように対応するのか
障害が発生した場合に誰が一次調査を行い、誰に対してその内容を共有し、今後どのようにするのかを判断するのが誰かを決めておく必要があります。
③システムの復旧をどのように行うのか
不測の事態でシステムがダウンしてしまった際にどのように復旧して通常の運用に戻すかを決めておく必要があります。
④ユーザ側からの問い合わせに誰が対応するのか
操作マニュアルがるとはいえ、人によっては分からない場合や、それ以外についても問い合わせが多々発生することがあります。それらの問い合わせに対して誰が対応するかを決めておく必要があります。
上記で一番重要なのは、本番稼働したシステムに障害が発生した場合、システム開発会社としてどのような体制で対応するのかです。体制をしっかりと組んでおかないとユーザへの現状報告が遅くなり、ユーザ業務に支障が出てしまいます。このことがきっかけでユーザからの信頼を失うことになってしまう可能性もあります。そうならないためにしっかりとコンティンジェンシープランを計画しておきましょう。
2023年7月
【佐藤善哉のコラム】