2016年9月5日
【失敗しないシステム導入】
~RFP作成をアウトソーシングする理由とは?~
今回は、お客様がなぜRFPをアウトソーシングするのか、つまりイントリーグに発注いただくのかについて、お話ししたいと思います。
アウトソーシングする理由は、大きく二つのパターンに分けられます。
「自社ではできないのでアウトソーシングする」
「自社でもできるがアウトソーシングする」
自社ではできないのでアウトソーシングする
ひとつ目の「自社ではできないのでアウトソーシングする」は、さらに二つの理由に分けられます。「人手が足りない」と「ノウハウが足りない」です。「人手が足りない」お客様はRFP作成サービスを発注されます。当社がRFPを作成します。「ノウハウが足りない」お客様はRFPアドバイザリーサービスを発注されます。当社がRFP作成のアドバイスを実施し、お客様でRFPを作成します。
多くのお客様にとって、RFP作成は常に発注するイベントではありません。RFPは年に一回作成するかしないかというお客様もいらっしゃることでしょう。このようなお客様にとって、たまのRFP作成のために人手を確保し、ノウハウを蓄積するのは合理的ではありません。必要な時にアウトソーシングするというのが合理的です。
自社でもできるがアウトソーシングする
ふたつ目の「自社でもできるがアウトソーシングする」理由としては、自社でやるよりもアウトソーシングした方がより安く、より早くできるということです。
以前、お客様がおっしゃっていた事例を参考にします。
例えば、年収600万円の社員と500万円の社員の二人でRFP作成を実施することを考えます。専任は難しいので、通常業務の兼任(50%投入)で6ヶ月間の予定で始めるとします。ノウハウ・経験が不十分であるため、試行錯誤を繰り返し、6ヶ月で終わらず9ヶ月掛かってしまいました(残念ながらよくあることです)。この場合の社内コストは以下のように618万7,500円になります。
600万円× 50%×1.5(※)×9ヶ月=337.5 万円
500万円×100%×1.5(※)×9ヶ月=281.25万円
(※)会社負担の保険料などの法定福利費などを踏まえ実質コストは年収の1.5倍と仮定する。
イントリーグのRFP作成サービスは、4ヶ月で600万円です(一例です。プロジェクト規模により異なります)。このように社内コストと期間を考え、より安く、より早くできるという理由でアウトソーシングされるお客様がいらっしゃいます。
もちろん、ノウハウ・経験が十分であるため社内コストと期間がそれほどかからないお客様や、あえて試行錯誤をさせて、ノウハウ・経験を積ませたいのでそのための社内コスト、期間として割り切っているというお客様もいらっしゃるでしょう。そのようなお考えのもとにアウトソーシングに頼らず、自社でRFPを作成されるのはもっともなご判断だと思います。
一方で深い考えがなく、「とりあえずできるところまで自社でやってみよう」というのは危険です。先ほどの事例のように結果として割高になる可能性があります。途中で頓挫する場合もあるでしょう。“とりあえず”につき合わされ、評価を下げられた社員はたまったものではありません。
RFPをアウトソーシングされるお客様には理由があります。RFPを作成する際には、自社の人手(要員)、ノウハウを踏まえて、アウトソーシングするのかしないのかの判断が必要になります。
2016年9月