2018年3月19日

【日々ポジティブに取り組む為のマインドマップ活用術】

~デメリットを受け入れ、適切な場面で使いこなそう~


マインドマップについてインターネットで検索すると、「こんなに効果的!」「色々な場面で使えます!」など、良いことが多く書かれています。もちろん、筆者も良いと思って使っている1人ですが、仕事の色々な場面で使ってみると、適していない場面や効果を発揮できないこともあることがわかりました。“日々ポジティブに取り組む為”のマインドマップ活用術というテーマでお届けしていますが、あえて今回はネガティブな「マインドマップのデメリット」目を向けることにしました。適していない場面でマインドマップを使って、上手くできずにフラストレーションが溜まるよりも、デメリットを受け入れ、適切な場面でマインドマップを書く方が、ポジティブに取り組む気持ちが失われず済むと考えたからです。

今回はどの会社でも行われるであろう、会議の議事録について考えてみます。

デメリットその① 正式な決議には向かない

ブレーンストーミングの結果をまとめる場合には、文章や箇条書きの議事録よりも、拡散した意見をまとめやすいマインドマップを使うとよいでしょう。その時に出たキーワードを構造化して一覧できると、後々思い出しやすくなることも、おすすめする理由です。しかし、ブレーンストーミング以外のプロジェクト進捗会議などは、マインドマップだと誰が、何を決定・承認したかがわかりづらく、文章で明確に示すほうが適しているのではないでしょうか。また、残念ながらマインドマップを知らない方も多いため、共通認識を持つための議事録には適したツールでないとも言えます。

デメリットその② 細かなニュアンスが伝わりづらい

会議に参加している人は、会議マインドマップを見れば、連想されたキーワードを見ていくと、そのとき話していた内容が想起され思い出しやすくなる場合もあると思います。しかし、会議に参加していない人からすると、キーワードの背景にあった議論内容を知らないため、細かなニュアンスが伝わらず、マインドマップを理解するのが難しい場合があります。この場合は、1ブランチ1キーワードというルールに反しますが、ある程度「○○を××した」など短めのフレーズで書くなど、見た人が理解しやすく工夫をする必要があります。

このように、会議の議事録だけを考えても、デメリットは存在します。それを受け入れて適切な場面で使いこなしましょう。

2018年3月