2021年823

【コンサルタント散歩】

~ローコード開発の良い点・悪い点


前回(2021/7/5)は、ローコード開発で気を付けるポイントについて記載しました。今回は、ローコード開発の良い点・悪い点について記載します。

<ローコード開発の良い点>

○システム開発の期間を短縮できる

要件を実現するためのシステムの実装期間や品質を担保するためのテスト期間を短縮することが可能になります。ユーザ側は、システム開発プロジェクトに割かれる期間を少なくすることができます。


○システム開発に掛かる人件費を削減できる

システム開発の期間が短縮できるということは、システム開発に掛かる人件費も削減できるということになります。


○プログラミングコードの記載ミスを減らすことができる

プログラミングコードを記載する箇所が少ないということは、コードに記載ミスも減り、ユーザは品質の高いシステムを手に入れることができます。


○ある特定のプログラム言語に対してのスキルが高い人材でなくても開発が容易に行える

<ローコード開発の悪い点>

×開発の自由度が低い

どのローコード開発ツールを適用するかによって自由度に違いはありますが、必ず制限事項があります。そのため、複雑な要件によってはローコード開発では実現が難しい場合があります。システム開発の自由度で考えると、スクラッチ開発⇒ローコード開発⇒パッケージ適用の順になります。

×ある程度のプログラミングスキルは必要

プログラミング言語に対して高いスキルが必要ないとはいえ、トラブルが発生した際の対応やある程度のプログラミングコード書き換え等のスキルは必要になります。

ローコード開発の良い点・悪い点を挙げましたが如何だったでしょうか。システム開発期間やコストが低いことからローコード開発を選ぶのはよいですが、システム開発期間が短い大きな理由として自由度をある程度は犠牲にしていることを認識しておく必要があります。システム開発期間短縮やコストが低い部分に目がいっていまいがちですが、RFP(提案依頼書)を作成し、どのローコード開発ツールがマッチするのかをしっかりと検討することをお勧めします。

2021年8月