2021年4月12日

【失敗しないシステム導入】

~良いベンダの見つけ方とは?~


良いシステムを導入できるかどうかは、良いベンダを見つけられるかに掛かっています。仕事柄、様々なベンダとお付き合いさせてもらっていますが、得意分野、品質、文化、価格帯などそれぞれ異なります。例えば、基幹システムの開発が得意で保守的で年齢構成も高く高単価のベンダ、スマートフォンのネイティブアプリの開発が得意で革新的で年齢構成が若く低単価のベンダなど本当に様々です。

ひとつのベンダに任せると、発注側としては一度業務を理解してもらえれば都度説明してもらう必要がなし、窓口が一本化できるなどのメリットもありますが、その結果、不得意分野も任せることになり、最適な技術・サービスを適用してもらえない、高コストになるといったデメリットが出てきます。

良いベンダをひとつ見つければ良い訳ではなく、複数の良いベンダとチャネルを築き、システムの特性に合わせて適材適所でベンダを選ぶことが重要です。とはいえ、星の数ほどあるベンダから良いベンダを見つけることは難しいことです。今回は良いベンダを見つけるための方法を紹介します。

1.自ら発信し、勉強会などに参加する

私の知っている情報システム部門長は、自社の取り組みについて積極的にセミナで発表され、勉強会にも熱心に参加されていました。このような場で他社の情報システム部門の方と知り合い、パフォーマンスの良いベンダを紹介してもらっていました。やはり実際にベンダとお付き合いしている情報システム部門の方の口コミは信頼できるものです。

2.他社の情報システム部門で働いていた中途採用者のチャネルを活用する

中途採用者のチャネルを活用し、ベンダとのチャネルを広げている会社は多いです。このためには、情報システム部門が中途採用を行っている必要があります。ベンダとのチャネルを広げるという目的だけではなく、新しい視点を入れる、という意味でも情報システム部門の中途採用は積極的に行うべきと考えます。

3.RFP作成コンサルティング会社を活用する

手間味噌になりますが、当社のようなRFP作成コンサルティング会社を活用することです。多くのベンダとお付き合いさせていただいており、冒頭に述べたような得意分野、品質、文化、価格といった情報が自然と集まってきます。発注側とベンダのミスマッチを防ぎ、適材適所の組合せで成功するプロジェクトを増やすためにもこれらの情報を活用できればと思っています。

2021年4月