2017年3月21日
【システム企画のマインドマップ活用術】
~テキストの読み方を学ぶ、応用の4ステップ~
私の前回のコラム(2017/1/23)で勉強法の準備の4ステップについて述べました。今回も「マインドマップ勉強法(アスペクト社)」を参考に応用の4ステップについてご紹介します。
Step1:概略を読む
まずは全体像を掴むために、目次、結果、見出し、まとめ、イラストなどに注目しながら読み進めて、どこに概要まとめが載っているかなどを把握します。ジグゾーパズルに例えると、隅のピースをはめていき、枠ができてきた状態です。
Step2:要点を読む
全体像を掴めたら、次は要点に注目して読んでいきます。読む前に今一度、そのテーマの目的や既知情報を確認しておきます。読んでいる最中は、段落や節、章の始まりと終わりに重要な内容が書かれていることが多いため、特に注意しましょう。また、テキスト全部の内容をまんべんなく読むのではなく、重要なところ、そうでないところを選別してメリハリをつけて読み進める戦略をたてることも大切なことです。
Step3:詳細を読む
要点を理解したら、もう一段踏み込んで詳細に読んでいきます。この時点では、Step1とStep2で飛ばしてきた、難しいと考えている部分が残っていることが多いでしょう。しかし、最初に読んで分からなかったとことでも、その前後関係にあることがらを把握していると、このStep3の詳細読みの段階で分かることがあります。
Step1で例に挙げたジグゾーパズルも、時間をおくことで難しい箇所もすんなりとピースをはめることができる場合があるかと思います。これが、全体像を把握して段階を踏んで勉強していく方法の1つの大きな効果と言えるでしょう。また、難しいことに取り組むストレスも軽減されると言われています。
Step4:仕上げ読みをする
最後に仕上げとして、重要な箇所を復習し、記憶を定着させていきます。
このように応用の4ステップを進めていくのですが、マインドマップ作成方法は2パターンあります。1つ目はテキストに重要な箇所、疑問点等を書き込んでおき、読んだ後に作成する方法です。2つ目は、テキストを読みながら作成していく方法です。前者はマインドマップを作ることで、復習することができ、後者は漠然としがちな情報を読み進めながら統合していくことができます。自分の状況に合わせて方法を決めると良いでしょう。
このように効果的な勉強法を学び、合わせてマインドマップというツールを組み合わせることで、苦痛に思いがちな勉強法も前に進めることができるのではないでしょうか。
2017年3月