2015年6月16日
【RFPコンサルタントの日常】
~子育てとフレームワーク ①プロジェクトマネジメント(立ち上げ)~
子育てとプロジェクトマネジメント
子育てはプロジェクトなのだろうか?プロジェクトの定義としては、期間の定め、限られた資源、独自のアウトプットである。
【期間】
おおよその終わりはあるが人によってまちまちである。就職までと仮定する親は多いであろう。しかし定性的である。0歳の時から子育ての終わりが見えている親は少ないであろう。
【資源】
コストでいえば、養育費があげられる。生活費や貯蓄を勘案して養育費を算出する。また人員に関しては、主にアサインされるのが両親である。サポートメンバーとして祖父・祖母などの親族があり、アウトソースとしてはベビーシッターや学校が考えられる。
【独自のアウトプット】
この場合子供そのものが成果物といえるが、具体的にはどのような子供になっているかがポイントとなる。
こうしてみると、期間以外子育てはプロジェクトたる要素がある。期限を明確にすれば子育てはプロジェクト化できるともいえる。期限も幼稚園入園まで、小学校入学までと細かく区切っていけば定めるのも容易である。今回は、プロジェクトマネジメントの技法を用いて子育てを考えていく。
プロジェクトの立ち上げ
立ち上げのタイミングはそれぞれである。妊娠中である場合もあれば、子供が産まれた瞬間かもしれない。しかし、産まれた時点でプロジェクトは開始される。出産後、ぼんやりとしたプロジェクトにならないよう準備をしておく必要がある。
準備で一番簡単なのは先輩に聞くことである。つまりは、子から見た祖父、祖母の経験を聞くことである。しかし最新情報ではない。よって、書籍や同年代の経験者からも情報を仕入れ、適宜修正や応用する必要がある。
プロジェクトの立ち上げで重要なのは言うまでもなく、プロジェクト憲章である。といっても子育ての場合文書化する必要はない。文書化してしまうと仰々しくなり、子育ての重圧からプロジェクトに参加してくれない可能性がある。そこで筆者が用いた手段は情報の共有である。「こんな子になってほしい」という想いを関係者(妻)と将来の関係者(祖父・祖母)に語るのである。その語りの中にプロジェクトの目標、期間、リスク等をちりばめておいた。
筆者の場合は下記を語った。
● 目的・・・子供が、個人、対人、団体活動において、それぞれ楽しみを見つけてもらうこと
● 期間・・・幼稚園入園までに
● 費用・・・具体的な費用は妻とだけ共有。祖父・祖母には付加価値(教室代等)を工面していただけるよう話した。
● リスク・・・子供が障害を持っていたときなど、どうするか
● 制約条件・・・共働きにおける協力体制等
プロジェクトの立ち上げにおいて、子育ては比較的やりやすい項目である。対象が既に見ていて、関係者も協力的だからである。(筆者の場合は教育方針などで争うことがなかった)
次回は子育てにおけるプロジェクトの計画について記述する。
2015年6月