愛を殺さないで

愛を殺さないで

これは中古ビデオで見た。15年以上前だ。今回久しぶりに見たら、あれ?こうだったっけ?って感じ。シンシア(デミ・ムーア)は刑事のウッズ(ハーヴェイ・カイテル)と二ロンの取り調べを受ける。そもそもの発端は親友ジョイス(グレン・へドリー)と夫ジミー(ブルース・ウィリス)間のトラブル。ジミーはろくでなしのDV亭主。シンシアはジョイスの美容院で働いているが、ジミーのせいで客足も遠のく。数年後のある日、ヤクでラリッたジミーに首を絞められたジョイスは、カミソリで彼の首を切り裂き、殺してしまう。ジョイスに泣きつかれたシンシアは渋々死体の始末を手伝い、血まみれのバンを掃除する。しかし夫のアーサーには隠しておけず・・。お互い小さな子供がいるので刑務所には行きたくない。しかしこういうことはウソにウソを重ねることになるし、次々にトラブルが起こって気の休まる時がない。聞いているウッズには引っかかるものがある。なぜシンシアはジョイスの言いなりになって自分までドツボにはまるのか。いくら親友だからって・・。そのうち話がアーサー殺しに移り、見ている者はびっくりする。ジミー殺しがメインだと思っていたのに。途中でウッズがアーサーのことで過去形を使ったので「あれ?」とは思ったけど。もう亡くなっているから使ったんだな。ジョイスはアーサーが警察に情報漏らしたと思い込んでるし、銃も持ってる。シンシアとの電話では物騒なこと言っていた。それなのになぜ彼女はアーサーに何も警告しなかったのか。アーサーが殺された時、彼女は両親の家にいたからアリバイはある。でもジョイスに振り回される生活に嫌気がさしたアーサーは、子供を連れて離婚すると言っていた。シンシアには彼を殺す十分な動機はある。ジョイスを巧みに操れるのなら、ジミー殺しの件だって別の見方ができるのでは?描写されるのはシンシアの証言ばかりなので、ジョイスが何と言ってるのかは不明。それともシンシアが終わってから今度はジョイスの・・ということなのか。シンシアは最後まで二件ともジョイスの仕業と主張するが・・。まあ別に真相はどうだったのかを見る者に想像させて終わってもよかったと思うけど、この後実は・・となる。親切なこって。それにしてもこの邦題、何ですかね。殺そうにも愛なんてどこにもありませんぜ。