ロスト・シンボル

ロスト・シンボル1上のごとく、下もしかり

原作は一度読んだが、だいぶ前なのであらかた忘れてしまった。また借りてきて読み直そう。最初は映画のつもりがテレビシリーズになり、もっと続けるつもりがシーズン1で打ち切りになってしまったようだ。てことはラングドンを主人公にもっと他のエピソードを?映画だと次から次へとまぐるしく展開するのだろうが、10回となるとそんなに急ぐ必要もない。いろんな人が出てきて、何が何だかわからない。一番アレなのは見ていてもちっともワクワクしないこと。超節電社会らしく、暗くて何も見えない。いっぱい電灯があるのに暗いってどゆこと?暗さで落ち着いた重厚な雰囲気を・・とでも狙っているのか。ラングドンはまだ若い。演じているアシュリー・ズーカーマンは知らない人。目のギョロッとしたヒュー・グラントというところか。疲れてくると阿部寛氏風。恋人キャサリン役はお久しぶりのヴァロリー・カリー。「ザ・フォロイング」では人を殺しまくっていたっけ。今回はクレア・デインズ風味。となると、ズーカーマンはヒュー・ダンシーに見えてきたりして。なかなかストーリーに入っていかないけど、何が何だかわからないんですわ。この時点では・・と言うより、これからもそうなんだろうけど。

ロスト・シンボル2辺獄にて

ラングドンの恩師ピーターの切断された手が見つかる。生死は不明。キャサリンは彼の娘。息子ザカリーが麻薬でつかまった時、ピーターは救いの手を差し延べなかった。ピーターを誘拐し、ラングドンに謎の解明を迫るマラークは、ザカリーを殺した張本人らしい。また、ピーターは例によってフリーメソンの一員らしい。これになぜかCIAのサトウが絡んでくるが、理由は不明。サトウ役はスマリー・モンタノ。ラングドン達に協力する(させられる)のが議事堂の警備員ヌニェス。演じているリック・ゴンザレスは見覚えがある。今のところ知ってる人はカリーとこのゴンザレスくらいで、あとは知らない人ばっか。マラーク役がボー・ナップ。たぶんものすごい刺青男なんだろうけど、ホラ見せ方がアレなもんで。見ていても1シーズンで打ち切りももっともだとしか思えなくて。私だって原作を読んだから仕方ない付き合ってやるか・・ってなもんで。

ロスト・シンボル3ムクドリの群れ

マラークは一人で謎を解けと言ったけど、キャサリンが承知するはずもない。三人寄れば何とやらで謎も解きやすくなるのだが、マラークにはそう思えないらしい。ラングドンとキャサリンはヌニェスの家にいる。彼は腹を撃たれたが、貫通したとかで普通に動き回る。彼は謎解きなんか興味ないが、同僚が二人撃たれているので犯人を見つけたい。もう一人の協力者はピーターの友人でキャサリンとも顔なじみのウォーレン。彼もフリーメソンの会員。キャサリンは助手のトリッシュに頼んで実験器具を持ってきてもらうが、ラングドン一人でやることに固執するマラークは、彼女を殺してしまう。うんだから謎の解明に一歩近づけることができたのはまわりの人の協力があったからで、それをさせまいとするアンタはホントに謎を解きたいの?今回あるフィルムを見つけ、うつしてみると、一人の男がムクドリの群れを自在に操るさまが・・。マラークはこういう超能力を身に着けたいのか。

ロスト・シンボル4ランファンの示す先

私も一緒に行動すると言い張っていたキャサリンだが、トリッシュを死なせたというので落ち込む。ヒロインはたいていこういう性格だな。人の言うこと聞かなくて、でもあることが起きるとたちまちポキッと折れて主張を撤回する。それをまたまわりが君のせいじゃないとか言って慰めて。キャサリンはサトウと交渉して遠隔透視者に会わせてもらう。CIAが使っているくらいだから優秀で。一方ラングドンは手がかり求めてある場所へ行き、崖を降りる。8歳の時井戸に落ちたせいで狭いところは苦手だが、高いところは平気らしい。そういえば「天使と悪魔」ではヘリコプターから飛び降りたんだよな。映画じゃなくて原作の方だけど。で、ピンチになるとまたユニェスが現われて助けてくれて、アンタホントに撃たれたん?彼や同僚を撃ったのはニコラスという男。家へ行ってみると妻がいて、夫は従軍して別人になって戻ってきたと。教祖に会って救われたとか何とか。彼女は薬剤師らしい。どことなくグレース・スリック風味(と言ってもわからんか)。

ロスト・シンボル5メランコリアⅠ

ピラミッドと冠石で”門”がわかるのだそうで、相変わらずの謎解き。フリーメソンにはリヴァイアサンという秘密組織があって、秘密は秘密として何としてでも守り通したい。だからラングドン達の邪魔をする。何度となく助けてくれたウォーレンも、自身の身が危なくなって・・つまり仲間に追われるはめになって・・身を隠すと。そもそも秘密を暴かれたくないなら秘密そのものをなくしてしまえばいいじゃんと思うが、こっちにピラミッド、こっちに冠石といった具合に残す。残しておくから手に入れたいと思うやつらが出てくるんでしょうが。CIAも何を考えているのか知らんがあれこれ邪魔してくる。サトウは仕事と自分の信条とのはざまで苦しい思いをしている。ザカリーがトラブった時、その弱け込んで仕事をさせ、たぶんそのせいで彼はトルコの刑務所送り。おまけに暴動が起きて殺された。彼を見捨てたことにサトウは罪悪感を感じている。ラングドンとマラークが対面という時に、サトウの切り餅・・じゃない、上司のブレイクが送り込んだ一隊が突入してきやがった。ラングドンは連れ去られ、キャサリンはいったいどうなってるのよとサトウをなじる。ニコラスの妻も一味だった。トリッシュに使われたドラッグはケタミン。薬剤師なら手に入れられる。ヌニェスはすっかりだまされていたのだ

ロスト・シンボル6その言葉に隠された名前

どうもよくわからないんだけど、マラークはあのすごい刺青をどうやって隠すんですか?ファウンデーションで?ものすごく厚く塗らないと隠せないと思うけど。髪は剃ってるからかつらをかぶる。刺青なしで髪があると、アダム・サンドラー風味。自力でタマを出していたから・・タマって弾のことですけど・・あの時やっぱり撃たれていたんだわ。ニコラスも生きていたから・・じゃああそこで倒れていたのは誰なんだろう。今回の行動の責任取れとサトウは早期退職になる。ブレイクに情報らしたのは相棒のアダムではとサトウは疑ったけど、実際はNSAか。前回ヌニェスの目の前で自殺図ったニコラスの妻ソフィーは、病院へ運ばれたはずだがどこにもいない。彼女がいのはCIA管轄下の病院(たぶん)だが、そこへ捜査官のフリして現われた男が彼女に自白剤を打って情報聞き出すと、そのまま殺しちゃった。彼はリヴァイアサンのメンバーか。何だか見ていてもよくわからんのよ。その頃キャサリンはなぜサトウがもうCIAもやめたのに協力してくれるのか疑問に思い始める。で、とうとうザカリーとのいきさつを話す。キャサリンはクスリで死者が出たことは知らず、CIAにスカウトされたことも知らず、送り込まれた先が若くて愚かなザカリーにとって麻薬など誘惑だらけの世界で、そのせいで刑務所送りになったのだと知る。そうなると弟の死はもとはと言えばサトウのせいじゃないかとなって、許せない!となる。さて、ソフィーから聞き出したマラークの偽名によってアジトがわかり、警察が駆けつけたのは、ラングドンとピーターが脱走しようとしてマラークと鉢合わせした時。その時のやり取りでとんでもないことが明らかになる。実はマラークはザカリーだった!ニコラスは撃たれてここで退場。死んだのかどうかはっきりしないが・・。彼が入手してきた剣があって、これを使ってピーターの血を捧げればマラークの目的も果たせるのか。剣の入ってるロッカーのキーをニコラスに渡す男とか、他にも仲間いるっぽいけどよくわからん。崖っぷちに追いつめられたマラーク・・ザカリーは身を投げるが、見てる人誰も彼が死ぬとは思ってない。あと4話あるし。

ロスト・シンボル7進化を遂げた先に

ピーターにはまだマラークがザカリーだったとは信じられない。息子が父親の手を切り落とすか?それ以上に信じられないのがキャサリン。彼女はマラークには直接会ってないんだっけ?でも残されていたノートを見たら弟の筆跡に間違いない。ピーターは手のろくな治療も受けてないし、薬漬けにされていたのに病院へ行こうとしない。感染症の心配とか全然してない。キャサリンはともかくラングドンは仕事ほうりっぱなしだが全然気にしてない。ピラミッドも冠石もザカリーが持っていたから、死体も手がかりも川の底とサトウは思っている(甘い!)。もちろんザカリーは生きていたが、なぜかリヴァイアサンの手に落ちる。何で居どころわかったの?今回はザカリーの回想が中心。なぜ彼はあんな怪物になってしまったのか。原因はピーターにあるんだけど彼は全然気づいていない。頭のいいキャサリンは小さい頃から彼のお気に入りだったけど、ザカリーのことだって愛していたと自分では思ってる。でもそれはには伝わっていなくて。成長するにつれて反抗心が芽生えてきて。秘密だの謎だの誓いだのはあほらしくて嫌悪すべきもの。刑務所でそんな彼になぜか目をつけたのがシェムハザ。特殊な能力があって、囚人も看守も彼には一目置いている。ザカリーの若さ、父親がフリーメソンで高位にいること、その父親への憎悪などが決め手となったのか。シェムハザの存在は都合がよすぎる。なぜ彼はここにいるのか。また、ザカリーは麻薬依存症だったはずだが治ったのか。とにかく彼は生まれ変わったのだ。シェムハザは暴動を起こし、その混乱にまぎれてザカリーを逃がすつもり。その頃やっとピーターが面会に来るが、時すでに遅し。シェムハザはザカリーをボコボコに殴り、彼は暴動による死者と一緒くたにされ、運び出される。その後息を吹き返し、逃亡。てことはピーター達はザカリーは死んだと聞かされただけで、遺体とは対面していないのね。家族なら遺体捜すはずだけど・・。数度の整形手術で顔を変え、成長ホルモン剤やトレーニングで体形が変わり、おまけに全身に刺青。勉強にも励んだけど、謎解明に必要な暗号解読とかはやらなかったようで。こういうのって努力の他に生まれつきのセンスも必要だしな。現在と過去が入りまじり、わかりにくいが、やっと少しおもしろくなってきたかな。

ロスト・シンボル8カスケード

前回はザカリーの再生描写に忙しく、謎の解明の方は一時お休みで出てこない。出てこなくても別にいいけどさ。ラングドンとキャサリンの関係も描かれる。ピーターにはっぱをかけられ、指輪まで用意したのに結局は言い出せなかった優柔不断男のラングドン。ザカリーの死を知った時、彼女は父を頼り、自分で行動起こさなかったことを悔やむ。二人で乗り越えようと言うラングドンはいつの間にかプロポーズしているわけだが、彼女は一人で乗り越えられるからと別れを告げる。たぶん今回の事件が起きるまで二人は別れたままだったようで。ラストでザカリーはサトウを絞殺?彼女これで退場?と思ったら今回また出てきた。どうやら助かったらしいが喉を斬られているので話せない・・と言うか、話せていたけど。リヴァイアサンの連中はハッキングされてネットワークが使えなくなり、資金の凍結や情報流出を止めるため、ザカリーの要求に従うことに。カスケードという波動を起こす装置を彼に渡す。一方母イザベルの身を案じたキャサリンはラングドンと共に・・ここは別荘かな?そこで二人はいいムードになったりする(こんな時に?)。その後とんでもないことがわかる。イザベルの口座からアバドンへ送金されていたが、アバドンはマラークの偽名。ふ~んだからザカリーは刑務所を出てから今日まで金には不自由しなくてすんだのね。しかも彼は何度かここへ来ているという。一方サトウのところへアダムが見舞いに来る。やさしいやつだなあ。サトウは一時彼が裏切ったのではと疑ったことをあやまる。あの時だって彼は黙って何も弁解しなかったけど、表情では違うと言っていて。「あなたが退院したら」なんて言うので、「結婚しましょう」と言うのかと期待したら違った(残念)。どうやら彼はブレイクを疑っているらしい。イスタンブールに電話していたとか何とか。で、空港に到着したのは何とシェムハザ。

ロスト・シンボル9オーダー・エイト

ザカリーはイザベルを殺して火葬に。その後湖に向かい装置を試す。あとをつけていたヌニェスは耳から血が出て失神。気がつくと湖面には魚の死骸が大量に浮いていて。ピラミッドと冠石はイザベルのところの納屋に隠してあって、それを持ち出したキャサリンはこんなものがあるからザカリーのように固執する者が・・なくしてしまえばいいとか言って炉で溶かそうとする。でも結局溶かさなかったの?見ていてもよくわからんのよ。CIA本部に話が飛んだり、ザカリーをつかまえたと思ったら身代わりだったり・・誰だったの?CIAの連中は”確認”という言葉を知らんらしい。

ロスト・シンボル10共鳴

いよいよ最終話です。困ったな、また超節電ワールドになっちゃった。暗くて何も見えません。何が何だかわかりません。こんなことでいいのでしょうか。せっかくクライマックスに突入したのに・・あ、そうか、”暗いMAX”ですか(とほほ)。あら、終わっちゃいました。シェムハザはザカリーより強いはずだが、あっさりやられちゃった(暗くて見えんけど)。結局彼の役回りって何だったのだろう。例の剣はピーターを生け贄にするためではなくて、ザカリーが彼に刺してもらうことによって生まれ変わるとか、そういうことだったらしい。刺されれば死んじゃいますけど普通。タマをひねり出していたくらいだから・・あ、弾ですよ・・刺されても平気なのかなと思ったら死んじゃいました、あれれ~?ラングドンとキャサリンは結局別れるようです。六ヶ月後大学で教えるラングドンのもとにサトウがスカウトに来ます。爆弾事件に力を貸して欲しい・・。でもシーズン2は作られず、これで終わりです。