21ブリッジ

21ブリッジ

冒頭は殉職した警官の葬儀。息子アンドレはその時13歳。19年後の今はニューヨーク市警の刑事。犯人を射殺することが多く、今も内部調査受けたばかり。モストというワイナリーに侵入したのがレイとマイケル。コカインが目的だが、30キロと聞いていたのに300キロもあった。とにかく運び出せとなるが、なぜか警官達が来て撃ち合いに。応援に駆けつけた警官も撃たれるが、撃ったのはレイ。マイケルは何かがおかしいと違和感を覚える。現場にはFBIも来てもめるが、アンドレは午前5時までの期限つきで捜査を開始。犯人はまだマンハッタンにいることはわかっているので、21の橋を封鎖、地下鉄なども止める。亡くなった父のことを知っているというマッケナ警部が出てくるが、演じているのがJ・K・シモンズなので、こりゃ何かあるなとぴんとくる。マッケナじゃなくてマックロケな警部。他の連中も悪徳警官、汚職警官に違いない。アンドレは麻薬取締班のフランキー(シエナ・ミラー)と一緒に行動するが、彼女も怪しい。アンドレは父親を殺されているから、すんなりマッケナの考えに共鳴しそうなものだが、そうはならない。彼にとっては父親がそうであったように、警官は正義でなければならないのだ。多くの犯人を射殺してはいるが、正当防衛であって、復讐しているわけではない。警官が麻薬で金儲けなんてあってはならないこと。第一父を殺したやつは犯行時クスリでハイになっていた。クスリは絶対に許せない。まわりは汚職警官だらけで、アンドレは消されないのかと見ていて心配になったが、ラストで駆けつけた警官達はたぶん汚れていない連中だろう。アンドレ役チャドウィック・ボーズマンは知らない人。「ブラックパンサー」とやらも見たことなし。病気で若くして亡くなったそうで残念。映画そのものは新鮮味がなくありきたりな感じだが、眼光が鋭く、暗い過去があっても芯はぶれないアンドレのキャラは印象に残る。マイケルとレイの関係もよかった。レイ役はテイラー・キッチュ。「バトルシップ」に出ていた人。あと、キース・デヴィッドが出ていたらしいが気づかなかった。橋などの封鎖でもっと騒ぎが起きると思っていたけど、そういう描写はほとんどなく、そこはちょっと拍子抜け。