フリー・ウィリー

フリー・ウィリー

ジェシー(ジェイソン・ジェームズ・リクター)は六年前母親に置き去りにされたが、いつか必ず戻ってくると信じている。施設から逃げ出すなど同じ境遇の仲間達と路上生活を送るが、見つかって連れ戻されてしまう。彼にはグレン(マイケル・マドセン)、アニーという親切な里親が決まっていたが、なつくはずもない。彼の場合ものすごく運がいいわけだが、じゃあボクはいい子にしてますとはならないのだ。彼を捨て、振り返りもしなかった薄情な母親の方が恋しい。ジェシーは水族館でシャチのウィリーと出会う。ほとんど密猟のような感じで連れてこられたウィリーは、芸を覚えようとせず、調教師のレイも手を焼いている。ウィリーは家族と平和に暮らしていたのにつかまり、狭い水槽に入れられている。ジェシーとウィリーはなぜか心が通い合い、彼の言うことならウィリーも従うので、ショーをやらせては・・となる。社長(マイケル・アイアンサイド)は芸をしないのでは金の無駄と考えていたが、これで一儲けできると乗り気になる。ところがショーは大失敗。ウィリーは芸をしようとせず、ジェシーは失望する。社長達は水槽を壊してウィリーを殺し、保険金を・・と企む。それを知ったジェシーはレイやランドルフに助けを求め、ウィリーを海へ帰そうとする。水族館はたいてい海のそばにあるものだが、ここではずいぶん時間がかかっていたな。3.5トンもあるからクレーンで持ち上げて荷台へ。体が乾くと死んでしまうので、水もかけ続けなければならない。途中倒木で道がふさがれ、バックしようとしたら崖から落ちそうに・・というお約束のピンチ。ジェシーはとうとうグレに助けを求める。都合のいいことには整備士か何かで、チェーンやウンチはいつだって用意してある。アニーにも手伝わせ、脱輪しそうになってるトラックを元へ戻し、海に向かう。途中洗車場でウィリーに浴びさせる。一方このままじゃ保険金が入らなくなると、社長達は邪魔をするが、もちろん最後はハッピーエンド。途中からジェシーには自分以外の者のことを心配し、助けてあげたいという気持ちが生まれる。それによってグレンやアニーの気持ちもわかるようになる。とは言え普段はあんなふうにふるまっておいて、ピンチになるととたんに態度を変えるというのは、どうもね。ウィリー役のシャチ、ケイコの境遇はウィキペディアで読むとかなり気の毒。