ブラックアダム

ブラックアダム

私はこういうコミックヒーロー物ってあんまり見ない。単品(←?)ならまだいいけど、ぞろぞろ出てこられたりすると興味失せる。今回はドウェイン・ジョンソンが出ているので見る気に。冒頭ズラズラッと語られる古代の伝説の話は、結局は事実じゃなかったってこと?現代のカーンダックはインターギャングとやらのせいで人々は苦しんでいるようで。考古学者のアドリアナは、弟のカリームらと共に、エタニウムでできた王冠を捜している。ある洞窟で発見したものの、あれこれあってテス・アダム(ジョンソン)を甦らせてしまう。この、最初にアダムが大暴れするシーンはすごくいいと思う。まだフードつきのマントをまとったままなのがいい。ローリング・ストーンズの「ペイント・イット・ブラック」が効果的に流れる。目にも止まらぬ速さで飛び、強力な電撃で破壊しまくる。銃弾もミサイルも平気。まさに破壊神。そう、ジョンソンは神なのだ。人間なんか演じてられるか!でも単品じゃ話が続かないとばかりにホークマンやらサイクロンやらドクター・フェイト(ピアース・ブロスナン)やらが出てくる。ヒーローはチームじゃなきゃ、力を合わせなきゃ、ある程度悩まなきゃ・・と、常識的な方へ行こうとする。敵と戦う前にはまず内輪もめもしなきゃならない。アダムは内輪じゃないけど、でもホークマンとさんざん戦う。他人を寄せつけない独創的なキャラであるアダムが、だんだん懐柔され、そのうちチームの一員ぽくなる。でもそんなの見ていてどこがおもしろい?他のメンバーのキャラには面白味はなく、彼らのシーンになるととたんに話がもたつく。2時間以上あるのもそのせいだろう。途中でアダムがこんな破壊神になったいきさつが明らかになるけど、見ていてもさっぱりわからない。ネットで調べたら息子のフルートが自分の力を父親アダムに移したということらしい。いやホント途中で置いてけぼりになるだろうなとは思ったけど・・。ラスト、スーパーマン(ヘンリー・カヴィル)が出てくるけど、アダムはその他大勢にはなって欲しくない。次があるなら単品でお願いします。他の出演者はヴィオラ・デヴィス、ヘンリー・ウィンクラー、ジャイモン・フンスー。あとは知らん人ばっか。