王侯貴族のバラ園

須磨離宮公園(欧風噴水庭園)


2024/5/25

 王侯貴族に惹かれて、「薔薇の名前」を追った。それぞれにいわれはあるのだろうが、たいていは説明をしてもらわないと結びつけることのできないものだ。だからこそ思考のトレーニングとしては、知的で奥深いのだろう。バラという品種に限ることで見えてくるものがある。さまざまに色が変わるとはいえ、棘の痛みに共通性があるとすれば、それがバラのもつ無言のメッセージとなる。通になれば、目をつむってバラの名を言いあてることができるだろう。香りを匂い分ける楽しみもあるにちがいない。

 同じく色の豊富なチューリップが、首が長く折れそうな頭でっかちの不安感を宿して、人格形成をするのに対して、バラには王者の風格がある。初心者には名前を覚え込むことから、まずはスタートする。なじみの人名も多いことから、親しみがわいてくる。

1 ラ・ヴィ・アン・ローズ

2 プチ・トリアノン

3 マチルダ

4 ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ

5 マサコ

6 レオナルド・ダ・ヴィンチ

7 ヘンリー・フォンダ

8 クイーン・エリザベス

9 プリンセス・オブ・ウェールズ

10 リリー・マルレーン

11 チャイコフスキー

12 オーギュスト・ルノワール