屋部小学校のデイゴ

屋部小学校のデイゴ

種別:天然記念物

指定年月日:昭和48年6月15日/市指定

所在地:屋部47

(説明)

屋部小学校の校庭のほぼ南側、国道449号線沿いに生育しているデイゴは、2個体あり、樹齢はおよそ100年とされています。2個体は校庭から国道に向かって右側から、樹高9.0m(右)、9.5m(左)、胸高直径(地上1.3m)1m(右)、1.08m(左)、樹冠直径は長いところでそれぞれ14m位である。2個体で樹冠投影面積約280㎡(約80坪)と広がり、樹陰下には運動具設備があり、木もまた子供たちの遊び具となっています。

デイゴはオオゴチョウ、サンダンカと供に琉球の三大名花といわれ、琉球漆器の素材としても古くからなじみの深いものでした。また各地で風致木、緑陰樹にも活用されています。しかし、美しい花も落下すると非衛生的であるとされ、太い根は舗装道路において、巨樹に属すのみでなく、道路緑化樹としての役割も果し、国道に良好な景観をあたえています。

デイゴ(Erythrina orientalis L.)はインド原産で、熱帯各地に植栽され沖縄ではとくに学校、公園などの公共施設の緑化木として多く植栽されました。初夏の青空を背景に映える真紅の花は、県を象徴する花として、昭和42年に県花に指定されました。