轟の滝

轟の滝

種別:名勝

指定年月日:昭和31年2月22日/県指定

所在地:数久田604ホカ

久志岳と辺野古岳を中心とする広大は樹海を源とする約4㎞に及ぶ川が数久田部落の近くで滝になって落ちます。左右の巨岩(火成岩)の間から落下した飛び散る水しぶきは、観る人々に涼しさを満喫させてくれます。

滝の高さ約28m、滝壷の幅約6m、深さ約1.5mです。ところが、近年上流域での取水や山地開発により水量が大きく減りさびしい気がします。

かつての風光明媚な轟の滝をたたえ、多くの和歌や琉歌が詠まれました。その代表的なものを紹介します。

[和歌]

轟の滝のみなもと尋ねれば

天の河原に続くあるらん (平敷屋朝敏)

源は天の河原に続くらん

雲より落つる轟の滝 (詠人知らず)

[琉歌]

数久田轟の 滝の白糸や

くり返し返し 見てもあかぬ (護得久朝常)

夏もよそなしゆさ 浮世名に立ちゆる

数久田轟の 滝の麓 (比嘉賀烈)