瀬嵩の神役

瀬嵩の神役

かつて男神が四、五名、神女は二十名ほどいたという。旧家とみなされた金城・比嘉の各門中からは四、五名ずつ出た。根神は金城門中から出る。金城門中のシッタヤーからニーブ神が、比嘉門中のナーカから根人(ニーッチュ)やシドゥ神が出るが、この二つの家だけが男神を出す。ナーカはムラでも古い家とみられていて、踊りの衣装やムラの旗頭を保管し、ミフーダや金丸殿内も管理している。七月十六日ムラ踊りでは、この家で着付けして、カジャディ風、クティ節、鶴亀の三曲を踊る。

これ以外の屋号シリー(大城門中)も旧家だが、比嘉門中からの分かれといわれ、神人は出さない。アガリヤシキの管理は大城門中のテーラヤーがおこなっている。