モーアシビ

モーアシビ

沖縄各地で、若い男女たちが夜になると野原や海辺に出て歌や踊りに興じた遊び。歌は即興的なやりとりをする掛け歌もあった。また、三線は欠かせない楽器であったが、蛇皮張りは夜露にあてると裂けてしまうので、和紙に芭蕉の渋を塗って胴に張った渋張りが重宝された。「毛遊び」と漢字を当てることがあるが、「も−」は原っぱや野を意味する方言であり、あえて漢字を当てるなら「野遊び」の方がよいと思われる。

出典:「芸能