屋我グシク

屋我グシク

種別:史跡

指定年月日:指定候補

所在地:屋我

(説明)

屋我地島屋我部落の北方約700m、阿太伊原にある小さな丘が屋我グシクで、屋我部落の御嶽ともなっていて、小丘頂上に石積遺構があります。

屋我村は、1858年に現在地に移動してきた部落で、もともとはこの屋我グシク一帯であったと考えられます。また、そこには、済井出部落の済井出殿という拝所もあり、屋我・済井出両部落がもともと一つの集落であったとことを示しています。

実際、屋我グシク、済井出殿のある小丘上にはグスク時代~古琉球(13世紀~16世紀頃)の小貝塚群があります。この小貝塚群が屋我・済井出部落の旧集落跡と考えられ、1980年に発掘調査が行われました。貝殻を敷き詰めた祭り場、鉄器を製作した鍛冶跡、住居址の他、土器、沖縄陶器、石器、鉄鎌の、中国宋~明代陶磁器、中国宋代の硬貨、そして東南アジア陶器など輸入品が多量出土しました。