源河大グシク遺跡

源河大グシク遺跡[げんかうーぐしくいせき]

(グスク時代後期~近世)

名護市字源河

国道58号から源河集落に入り、源河川を遡ると東村有銘に抜ける県道14号線を通ります。田原橋に立つと源河公民館とその背後の丘陵地を目にすることができる。源河大グシクは、その丘陵地、標高20~40m付近に位置し、中腹には名護市の指定観化財(建造物)である源河ウェーキがある。

源河大グシクでは、グスク時代の上器やカムィヤキ、青磁、南蛮陶器が採集されている。また、近世の中国製陶磁器、沖縄製陶器も多く採集されており、近世までは何らかの家屋があった可能性がある。現在の源河集落が成立する前のムラのひとつだと考えられている。付近には二か所の拝所があり、上方の拝所をウーグシクウタキ、下方をギンカンスーまたはギンカンシュー(源河の主)と呼んでいる。このうち下方のギンカンスーのそばには小規模な石垣を見ることができる。

(名護市文化財係)