許田のウバメガシ

許田のウバメガシ

種別:天然記念物

指定年月日:昭和48年11月27日/市指定

所在地:許田122

(説明)

市指定史跡「許田の手水」の後方の森に生育する一株の老大樹は、戦後台風で倒れ、現在のものは萌芽木と思われます。しかし生存木は高さ8m、胸高直径1mで、幹の先まで空洞化し老木の風格があります。推定樹齢は270年です。

ウバメガシ(Quercus phillyraeoides A.Gray)は、神奈川県以南、四国、九州、中国の主に沿岸の潮風の厳しい環境に分布し、沖縄では伊平屋島、伊是名島に林があります。許田のウバメガシは分布の南限地とされています。大木は一株で、多くの種子を産します。森はコバンモチ、ハクサンボク、モチノキ、ツゲモチ、ヤブニッケイ、アデク、ホルトノキ、タブノキ、クロキなどで構成され、低木層に少数のウバメガシが生育します。

許田部落ではナ-ナンギ-と呼んでいますが、個体数が少ないので生活の中で利用しなかったのかもしれません。