京太郎(チョンダラー)

京太郎(チョンダラー)

「絵姿女房」の伝説を背負って室町末期に琉球に流れ者いた人形操りの芸人一行の名称。彼等は自ら「ちょんだら−(京から来た太郎)」と名乗り、首里王府から島知行を貰ったとして沖縄中を人形操りをして遊行した。さらに、後世は念仏芸も取り入れ、首里、那覇近郊では葬儀の際に念仏鉦を叩くようになったのでニンプチャー(念仏者)とも呼ばれるようになったのである。戦前まで首里郊外の久場川のアンニヤムラ(安仁屋村)と呼ぶ地域に共同体をなして住んでいたが、賎民扱いをされていたため、戦後は収容先から村に帰らずに四散し、組織は崩壊した。

出典:「芸能