大川の人口と産業

昭和35年以降の人口の動きは、同年46世帯・256人である。人口は、それ以降僅かずつ減少を続け、昭和60年現在92人を数える。25年前に比べると、3分の1近くに減ったことになる。世帯数は、昭和30年代はほとんど変化せずに、同40年代になって30世帯台になり、現在29世帯を数える。25年前に比べて、3分の2に減っている。

大川の産業の現状を産業別就業者の構成について見ると(同表参照)、就業者38名の内、第1次産業58%、第2次産業13%、第3次産業29%という構成で、第1次産業(農畜産業)の占める割合が大きい。

その農畜産業について見ると(農業基本統計表参照)、現在27戸の農家が、全体として11haの経営耕地面積を持っているが、15年前に比べると、半分に減ったことになる。

大川の農業は、キビと果樹が中心である。以前はパインも栽培されていたが、現在は見られない。ミカンを主とする果樹類の栽培が以前から盛んで、今でも約4haで作られる。

近年は野菜類も増えてきている。畜産は養豚が中心で、近年増えて1,200頭規模になった。

昭和56年度には、地域の生活活動の拠点である大川集落センターが建設整備された。

出典:「わがまちわがむら