汀間の始まり

汀間の伝説・昔話

汀間の始まり(名護市史叢書・10『久志の民話』より)

この汀間部落はょ、川の向こうのカデルという所から始まったそうだ。

今は橋が架かっているが、もとは汀間の港さぁ。あそこに部落があったって。

だから、今でもそこに拝みに行くさぁ。

それで、こっち側〈現在の汀間集落〉は海だったんだが、どんどん砂が寄り上げられて、兼久〈砂丘〉になったわけ。

今でもここを兼久というさぁ。

それで、この兼久が大きくなったので、カデルから移ってきたわけさぁ。

最初に移ってきたのが、兼久大屋という家だ。

そして、兼久大屋の長男が比嘉、次男が玉城、三男が松田となって、それからこの部落が始まったわけ。

仲本栄子(汀間)